俺とアイツといとこ殿!
帰っていったヒルを見た瞬間消毒やら止血やら輸血やらがアイツと呪術医で始まって
アイツら・・・怖かったのか?ずっとよってこなかったが・・。
俺らは輸血という技術は持たない。島主に傷を いや針なんだけど刺すのをよしとしない。
それに当主としてなれば血を混ぜてはいけない。
純赤石を作ってそれを砕いて飲みものと一緒に流し込んだりする。
混ぜてんのも一緒じゃねえのか?
半日・・日が暮れてくらいかルカは着物のまま城のバルコニーに立っていた。
どうやら城主が倒れたらしいと聞きつけた至るところの人間が城を取り囲み
てんやわんやしていた所だった。
「長い・・赤茶の髪・・あれ・・」誰かが指差し・・
「ああ・・城主様?」「流華様?」
ルカはニッコリと乗り出して笑って手を振った。
そのあと早く良くなるようにと魚やら野菜やらタバコやら佃煮やら色々置いて帰った奴らの荷物を
俺とアイツで運んで・・
ルカが眠る部屋に食事を運びに行った。
「・・瞬ちゃん純ちゃん。」
「ルカ!!大丈夫なのかよ。」
「おう。お陰様で。」
「なんなのあのヒル。」
「あれは・・闇の国のなんというか・・下っ端を収めるモノだ。散歩してたら仲良くなった。気さくな奴であろう。」
「う・・うん気さく・・だったね。」 散歩?
無理しなくても・・お前ってああゆうのだいっきらいだろ??そしてしゃべってないよね。避けたよねw
「ルカお前に邪気が無いからなんとかゆってたぞ」
持ってきた飯を食いながらルカは話す。
「ああ。私は邪気を荷物のように持つことはできるが発生させたりあの・・ノロだな。あのように己が憎いと思うものに対して力に変換することができない。」
「無邪気か?」
「・・・・」
「無邪気・・とまでは言えないが・・邪な気持ちというのが元々この力に対しては少ないのだ。こういったことになるかもしれんと以前話して置いたのでヒルディンには伝わったであろ?」
「なるほどねえ?」(だから殺そうと思って殺しても罪悪感も嫌悪感も汚れたという感覚すらないのか)
「よくわからないけど俺召喚したぞ!!」
「おめでとう。よく暴れさせなかったな。」
俺の頭をなでるいとこ殿は純血として褒めてくれているんだろう。
なんだか母親よりも温かいきがした。てかアイツ気に食わないと暴れるような奴なの??
「僕らだって役に立つだろ?流華。これからは一人でなんでもしようとしないでよね。」
「そうだぞ。俺がいなかったら・・」
「いなかったら?」ルカが意地悪そうに聞いてきた。
どうしてたんだろう。「どどどどうしてたんだよ!」
「ヒルディンを呼び出したあとに作業してたよ。」
なるほどさすがいとこ殿 呪術医もいるし問題無いだろ。うん。
「そのために呪術やら戦闘術を教えてある。島のものでないと純赤石は作れぬが疲労回復や血止め位は出来る。ここは私の城でもあるが、切り札の町でもある。」
へえ?
「切り札?」
「この空間は私が探し出したGという線を見つけ解いた物かここで生まれ育ったものしか知らない。」
「へえじゃあやばくなったら護衛に来てもらえたり?」
「いやそれはできない。」
「なんで?」俺は不思議だ。
「純ちゃんや瞬ちゃんはギリギリセーフなんだが。ここのものはこのGという線すら現在進行系なのである。違う世界を理解を感覚ですることが難しい。歪の在り方を解いていないものは見つけたとしても次元を超えること=すなわち死ぬ。二人は理解はしていないが私を信じている羽として泳げたのだ。」
だから一人で行こうとしたのか。てか知らないうちに泳いでる!
「だけどルカが大怪我したときとかどこ行ったのかなって思ったらこんなとこにいたんだね。」
「ああ。あの世界でどこにいたって危険なときは身を休めるくらいにはなる。」
小さい頃はよく大怪我したと思ったらすぐにどっかいってたっけ。
「親戚すらいないもんね。」
そうなんだ。親戚ですら力が弱ったり怪我してても命狙ってくるオレらの世界。
ルカの話が正しければここにはノロやら対抗勢力になる術式を使う俺らの暮らす世界ではないから
一人ならその時の追っ手はまず来られない。でもここにも火種ってやつはきっとあるんだろう。
まあここでも弱きを助け人に愛され 真っ直ぐに生きている流華がいた。
それにここにいれば親戚どうのなんか見なくてすむし面倒なことから逃げてもいいのに
ちゃんと戻って家のこと会社のこと俺ら親戚のことも放り出さずに生真面目に帰ってくる。
さすがいとこ殿だ・・けど 正直俺はここの雰囲気なんかすきだな。
ルカはどこにいたってきっと目立つし特別なんだろう。存在を探してたらお殿様だもんな・・。
けど血がどうのとかがなかったらこんな風に一人の人として扱われ大事にされてる。
一族は唯一絶対神として見ているけど ルカを見てるわけじゃない。
ルカの頭脳と記憶と力と純血だから当然するべきであろうという考え方だ。
「じい。」
「は」
屋根裏から出てきた。このじいさん。
びっくりした?
「異国のものが訪ねてきていると小耳に挟んだ。謁見する。場を設けよ。」
「どこから・・それを・・・まあですが・・・日本はすでに裕福でございます。奴らの力を借りずとも・・」
「ダメだ。隣の国や隣の隣の国。この世界は広いのだ。みんなで足りないものや知らないものに触れ仲良く分け合っていかねば孤立して敵対してしまう。港を開き我々が目指す平和を守るために交流してゆくのだ。」
そういえば旗っぽいのにライオン?とかなんか書いてある。これ国旗???マジ?
ぜってえルカが書いただろこの色使い。とこのヘンテコな構図。
「世界・・でございますか。」
「ああ。髪がくるくるしているものも 私のように茶のものも赤いものは少ないと思うが目が青いものも 肌が黒いものもいるが みな人間である。
「はは」
「綱や梶を取られぬようにだけ気を付け仲良くしてゆけば天災が来たとき、助けてくれるであろう。我々も助けに行こうぞ。そして建築技術等も教え、教えてもらうのだ。自分達で出来ることを増やしてゆくために人と交わることは悪いことではない。
軍事なら十分にある。牽制をするのはいいが、自ら何かを人から奪おうとするのは間違いである。
私たちの長屋を思い出すのだ。
だいじなものを人が人から簡単に奪ってよい訳はない。
話し合えば了承してくれた旅もあったではないか。初心に還るのだ。」
諭すようにじいさんに言う。どこでもおんなじ様な事をいわなきゃならんのね。ルカは。
「はは。仰せの通りに。」
「ゆえに学び舎にも語学の教諭を何人も全国に手配し、言葉によるすれ違いや思い込みを減らすのだ。」
ぱちぱちぱちぱち・・
立派だよ・・あんた・・。
「黄金を狙う輩もおります。その辺はどのように。」
「金を狙って捕らえた輩はいるのか?ガードによる警備・点呼を強化せよ。」
「は。了解しました。全てはかして牢に入れております。」
「米がもったいない。そいつらを教諭として働かせよ。」
「ははー。」
「間違いはある。母国に帰っても居場所がないであろう。牢に閉じ込めるだけではなく我が国の役に立たせれば一石二鳥ではないか。外交は私がしよう。その捕虜の案件でいま来ておるのだろう。」
「YESそのとりデス。カレらを返してもらいタイデス。」
アイツら・・・怖かったのか?ずっとよってこなかったが・・。
俺らは輸血という技術は持たない。島主に傷を いや針なんだけど刺すのをよしとしない。
それに当主としてなれば血を混ぜてはいけない。
純赤石を作ってそれを砕いて飲みものと一緒に流し込んだりする。
混ぜてんのも一緒じゃねえのか?
半日・・日が暮れてくらいかルカは着物のまま城のバルコニーに立っていた。
どうやら城主が倒れたらしいと聞きつけた至るところの人間が城を取り囲み
てんやわんやしていた所だった。
「長い・・赤茶の髪・・あれ・・」誰かが指差し・・
「ああ・・城主様?」「流華様?」
ルカはニッコリと乗り出して笑って手を振った。
そのあと早く良くなるようにと魚やら野菜やらタバコやら佃煮やら色々置いて帰った奴らの荷物を
俺とアイツで運んで・・
ルカが眠る部屋に食事を運びに行った。
「・・瞬ちゃん純ちゃん。」
「ルカ!!大丈夫なのかよ。」
「おう。お陰様で。」
「なんなのあのヒル。」
「あれは・・闇の国のなんというか・・下っ端を収めるモノだ。散歩してたら仲良くなった。気さくな奴であろう。」
「う・・うん気さく・・だったね。」 散歩?
無理しなくても・・お前ってああゆうのだいっきらいだろ??そしてしゃべってないよね。避けたよねw
「ルカお前に邪気が無いからなんとかゆってたぞ」
持ってきた飯を食いながらルカは話す。
「ああ。私は邪気を荷物のように持つことはできるが発生させたりあの・・ノロだな。あのように己が憎いと思うものに対して力に変換することができない。」
「無邪気か?」
「・・・・」
「無邪気・・とまでは言えないが・・邪な気持ちというのが元々この力に対しては少ないのだ。こういったことになるかもしれんと以前話して置いたのでヒルディンには伝わったであろ?」
「なるほどねえ?」(だから殺そうと思って殺しても罪悪感も嫌悪感も汚れたという感覚すらないのか)
「よくわからないけど俺召喚したぞ!!」
「おめでとう。よく暴れさせなかったな。」
俺の頭をなでるいとこ殿は純血として褒めてくれているんだろう。
なんだか母親よりも温かいきがした。てかアイツ気に食わないと暴れるような奴なの??
「僕らだって役に立つだろ?流華。これからは一人でなんでもしようとしないでよね。」
「そうだぞ。俺がいなかったら・・」
「いなかったら?」ルカが意地悪そうに聞いてきた。
どうしてたんだろう。「どどどどうしてたんだよ!」
「ヒルディンを呼び出したあとに作業してたよ。」
なるほどさすがいとこ殿 呪術医もいるし問題無いだろ。うん。
「そのために呪術やら戦闘術を教えてある。島のものでないと純赤石は作れぬが疲労回復や血止め位は出来る。ここは私の城でもあるが、切り札の町でもある。」
へえ?
「切り札?」
「この空間は私が探し出したGという線を見つけ解いた物かここで生まれ育ったものしか知らない。」
「へえじゃあやばくなったら護衛に来てもらえたり?」
「いやそれはできない。」
「なんで?」俺は不思議だ。
「純ちゃんや瞬ちゃんはギリギリセーフなんだが。ここのものはこのGという線すら現在進行系なのである。違う世界を理解を感覚ですることが難しい。歪の在り方を解いていないものは見つけたとしても次元を超えること=すなわち死ぬ。二人は理解はしていないが私を信じている羽として泳げたのだ。」
だから一人で行こうとしたのか。てか知らないうちに泳いでる!
「だけどルカが大怪我したときとかどこ行ったのかなって思ったらこんなとこにいたんだね。」
「ああ。あの世界でどこにいたって危険なときは身を休めるくらいにはなる。」
小さい頃はよく大怪我したと思ったらすぐにどっかいってたっけ。
「親戚すらいないもんね。」
そうなんだ。親戚ですら力が弱ったり怪我してても命狙ってくるオレらの世界。
ルカの話が正しければここにはノロやら対抗勢力になる術式を使う俺らの暮らす世界ではないから
一人ならその時の追っ手はまず来られない。でもここにも火種ってやつはきっとあるんだろう。
まあここでも弱きを助け人に愛され 真っ直ぐに生きている流華がいた。
それにここにいれば親戚どうのなんか見なくてすむし面倒なことから逃げてもいいのに
ちゃんと戻って家のこと会社のこと俺ら親戚のことも放り出さずに生真面目に帰ってくる。
さすがいとこ殿だ・・けど 正直俺はここの雰囲気なんかすきだな。
ルカはどこにいたってきっと目立つし特別なんだろう。存在を探してたらお殿様だもんな・・。
けど血がどうのとかがなかったらこんな風に一人の人として扱われ大事にされてる。
一族は唯一絶対神として見ているけど ルカを見てるわけじゃない。
ルカの頭脳と記憶と力と純血だから当然するべきであろうという考え方だ。
「じい。」
「は」
屋根裏から出てきた。このじいさん。
びっくりした?
「異国のものが訪ねてきていると小耳に挟んだ。謁見する。場を設けよ。」
「どこから・・それを・・・まあですが・・・日本はすでに裕福でございます。奴らの力を借りずとも・・」
「ダメだ。隣の国や隣の隣の国。この世界は広いのだ。みんなで足りないものや知らないものに触れ仲良く分け合っていかねば孤立して敵対してしまう。港を開き我々が目指す平和を守るために交流してゆくのだ。」
そういえば旗っぽいのにライオン?とかなんか書いてある。これ国旗???マジ?
ぜってえルカが書いただろこの色使い。とこのヘンテコな構図。
「世界・・でございますか。」
「ああ。髪がくるくるしているものも 私のように茶のものも赤いものは少ないと思うが目が青いものも 肌が黒いものもいるが みな人間である。
「はは」
「綱や梶を取られぬようにだけ気を付け仲良くしてゆけば天災が来たとき、助けてくれるであろう。我々も助けに行こうぞ。そして建築技術等も教え、教えてもらうのだ。自分達で出来ることを増やしてゆくために人と交わることは悪いことではない。
軍事なら十分にある。牽制をするのはいいが、自ら何かを人から奪おうとするのは間違いである。
私たちの長屋を思い出すのだ。
だいじなものを人が人から簡単に奪ってよい訳はない。
話し合えば了承してくれた旅もあったではないか。初心に還るのだ。」
諭すようにじいさんに言う。どこでもおんなじ様な事をいわなきゃならんのね。ルカは。
「はは。仰せの通りに。」
「ゆえに学び舎にも語学の教諭を何人も全国に手配し、言葉によるすれ違いや思い込みを減らすのだ。」
ぱちぱちぱちぱち・・
立派だよ・・あんた・・。
「黄金を狙う輩もおります。その辺はどのように。」
「金を狙って捕らえた輩はいるのか?ガードによる警備・点呼を強化せよ。」
「は。了解しました。全てはかして牢に入れております。」
「米がもったいない。そいつらを教諭として働かせよ。」
「ははー。」
「間違いはある。母国に帰っても居場所がないであろう。牢に閉じ込めるだけではなく我が国の役に立たせれば一石二鳥ではないか。外交は私がしよう。その捕虜の案件でいま来ておるのだろう。」
「YESそのとりデス。カレらを返してもらいタイデス。」