俺とアイツといとこ殿!
一回り小さくなっちゃったよね?
「誰も向こうは覚えているものがいない。正当にぶつかるとしたら不利。向こうにとってはあれば金を呼んでくれるラッキーアイテム。譲ってくれと言うのも・・無理がある。」
「まあゆってることはわかるけどよ?おまえ目立つし?」
「確かにルカは目立つよね。あはは」
「譲ってもらうつもりも毛頭ないがね。」
「へ?」
「元々私のものだ。この女もその贈り物も神咲のモノなのだ。」
「いや・・そりゃ10歩譲って贈り物はお前のものっつうかうちの蔵に入るモノだったのかもしれないけどよ。。この女の子までって・・な?」
「あり得るね。」
アイツは俺の振りには答えなかったチクショーなにがあり得るだよ。
ルカは品よく口に付いたものを布で拭って・・静かに話す。緊張感がねえな。
「貴族や伯爵が女を側女・・いや専用メイドとして客人に長期間つけるのには理由がある。妻には手を出さないこと・・野蛮・庶民女を城に転がり込ませないようにということ。その代わり性欲などが溜まればそのメイドでどうぞという意味を込めてお付きのメイドとする。」
「その通りでございます。」
「まあだが私は煩悩の塊では無いゆえこの女に手を出すことはしなかったと記憶しているが。」
あ。しらっと記憶してるって嘘ついた。
「はい。そうでございます。下品な事はされませんでした。嫁にゆく時の嗜みとしなさいと言われました。この方は如何なる時も静かで時折間違いを正すときにだけ声を荒らげられましたが・・基本的には丁寧で親切な品の良い今と変わらぬお姿であらせられました。」
「なるほどね。ではルカのモノという言い方も強ち間違いではないね。僕もルカのモノだし。」
ああ俺もか・・
俺たち・・・みんなルカのもの???
なんか変なの・・。
ルカは人とモノの区別も男と女の区別もないのかよーーーー
「笑えることに・・今入ってきた情報によると・・」
「なになに?」そうゆうのスキ!!
「あのいつかの大阪での刑事いただろう。アレがその斎藤グループの御曹司だそうだ。
変わり者で身分を偽造して警察の下っ端になっているのだそうだ。言われてみればまあそんな空気はしたんだが混じり合いすぎてわからなかったな。でも車には乗り慣れていたよな。正面に回った時もシートの酔わない部分に座った。」
よく見てんだな?ってあのおっさんかよ!!確かに斎藤だったし・・不思議な色をしてた。
俺もそう感じたんだ。
「ルカ・・・その人から崩していけないかな?」
「ん・・・そうだな」
アイツはちょっといいこと言うぞって顔で話し始める。
「大きな会社の息子が刑事ってのはしかも長官とか役職がついてないのは反発精神があるからなのかな?と思うし、もしも自分の家が悪いことをしていたら刑事としてどう動くのかなあって。」
「ふむ。その考えは面白いが・・それは私達が彼を記憶しているから二度目合った対応をするという前提なのだよ。向こうには私たちと会話した記憶がない。書類上でしかないしすり替えた記憶とうちがすりかえた記録は合致させ行動させるとして、今回メイドのやったやられたってのは刑事ゆえにむつかしく余計な話になる可能性もあるが・・」
「ああ・・そうだね・・そのへんややこしいね。」
なんか会話になってるじゃないか。悔しいぜ。
「まずはでも当たりを付けるだけでもいいかもしれないな。どのくらいの美術品があるのかもわからない。どこにあるのかも。まあどういう歴を家で刻んでいるのかも分らないだらけだしな。」
流華が少しアイツの話を汲む。
「俺!俺聞いてくるよ。」
「お前じゃまずい。嘘ついて見破られてただろ。」
「お前でもそんなのマズイだろ!ただの高校生じゃないって見破られてたじゃん!」
猫がじゃれ合うのを見るかのようにルカは静かに女の子と紅茶をお代わりしている。
当然のように女の子も紅茶を少しだけ注いでいる横目で絵になるなあ。
現代アーティスティックなこの家じゃなきゃもっとだなあなんて思いつつ。
「まあどちらもまだ早いであろうな。」
ニヤっと笑った。
「そうかなあ・・」
アイツは俺の足を踏みながら・・笑顔で言う。
「あの刑事は多分頭の回転は早い。私の所作や表情の動きや目の回数まで視野に入れてから話をしていた。」
「ええええ!!マジで?」
「そりゃ無理だね。」
「私はそれを視野にいれて話していたのであの刑事は読めないけれど私が話す言葉と自分の情報が一致するから信じるといった。」
どっちもすげえ戦いをしてたんだな。
「かという私も下手に出て尋ねるのは苦手だ。というか嫌だ」
それはわかる。
できないわけじゃないんだろうけど極力したくないだろな!
「そこでだ。お前。」
幽霊に指をさす。
「私で御座いますか?」
「そいつの夢枕に立ち続け話を聞いてこい。できれば持って私へ渡すのだ。それがお前の一番の心残りなのであろう?」
さーすが。分かってらっしゃる。
「ハイ!今度こそ・・お届けさせて頂きとう存じま・・す有難う・・御座います島主殿。」
嬉しそうに冥土いやメイドさんは言った。
「ただ・・・その方には私は見えるのでしょうか・・?街行く人は見える人と見えない人がおりました故」
たしかに幽霊なんて誰でもみえるものじゃ・・ないよな・・
「まあ念のため見えるようにしてやろう。」
「そんなことできるっけ?」
ルカは手をかざして詠唱を始めた。それってものを覚えさせたりするときにちょびっとそいつの頭にインプットするような・・感じの?
「考え方を変えれば・・この女はすでにキオクと力の集合体だ。肉という粒子やらはないがそれらが強ければ見える。煙も量が多かったり色が付いてたら見えるであろう?」
そんな大まかな。
でも確かにそうだな・・・煙はちょっとなら見えないけど・・
いっぱい出てたら見えるし色つきなら夜でも見える・・。
「さっき見た映像と私が出した答えを文章にてこの女に送り付着させれば・・理屈では・・」
あれ?
「くっきりしたね。」あ。
そうなんだ少しだけぼんやり透けてるわけじゃないけどしてたのがしっかり影まで見えるというか・・。
色は見えないからやっぱ俺らじゃ変に思うけど普通の人でも見えるだろうし。地デジ化?
「幽霊ですと言って疑われたら飛んでみればいい。勝手に納得する。お前が生き証人だということを。」
飛べるのか?
「分かりました。」
「あとは見えて欲しくない時・・は例えば誰か第三者がいる時などだ。全員に見えてはただの不思議な女なので以前の自分に戻ろうと思えば消えるであろう。3日3晩言い続けたら嫌になる人間が大多数だ。」
「そりゃそうだ。」あ。心の声が・・
「確認しにゆく人間はその中でも反発している人間信じたい人間・まあ家に執着のある人間だつまりは何処にあるのかってのがつかめて自分の家の家紋が入っている場所がわかったら教えに来たまえ。そのあと返してもらうなりそいつも建前があるから自分で返したいと言うかもしれん。その人間を許すことができるなら一緒に返してもいい。その人間にそのあと何をしても咎めない。」
「はい・・・はい・・」
と頭に刻みつけるように真剣に聞くこの人はやはり真面目なんだなと思った。
それだけの為にと言ったらまた睨まれるんだろうけど・・
ずっとこっちが何代変わっても宛もなく探して今日まできたんだもんな。
合えばなんとかなるかも。謝りたいとか渡さなきゃとか・・それだけで。心ってすごいなあ・・
まあ幽霊にお茶入れてもらってサンドイッチ喰うわ暴言吐くいとこ殿もすっげえけど!
なんであんなに普通に迷惑女でも訳わかんねえおっさんでもただ怒り散らすわけでもなく真剣に聞いてやれるんだろう。
心の奥の言葉まで耳を傾けてやれるんだろう・・。
言葉はキツイし不器用だけどルカが言うと奥の方のドアを開けてしまうのかな。
ルカは女でも少女でもギャルでも社長でもなくルカとして生きているのに
どうして皆はそこには目を当てないんだろう。
まあしょうがないのかなとも島の鎖国状態な郷土宗教では思ったりするけど
あの子供たちも他を受け入れて生きている。島に結界だけじゃなく科学的な施設とか機器やらを
積極的に取り入れたのもルカだけど・・大人たちは歯向かわないけどシブシブって感じだった。
自分たちの知ってる当主殿と違うことをするたびに嫌な顔をする。
島の為だとルカは一生懸命そっちの方を勉強してるのに。力を使わなくて極力すむからさ。
・・・
なんだか「不公平だー」
「何が?」
ルカが夕日の差すリビングでお茶を飲みながら尋ねた。
俺・・
「へ??皆は?」
「誰も向こうは覚えているものがいない。正当にぶつかるとしたら不利。向こうにとってはあれば金を呼んでくれるラッキーアイテム。譲ってくれと言うのも・・無理がある。」
「まあゆってることはわかるけどよ?おまえ目立つし?」
「確かにルカは目立つよね。あはは」
「譲ってもらうつもりも毛頭ないがね。」
「へ?」
「元々私のものだ。この女もその贈り物も神咲のモノなのだ。」
「いや・・そりゃ10歩譲って贈り物はお前のものっつうかうちの蔵に入るモノだったのかもしれないけどよ。。この女の子までって・・な?」
「あり得るね。」
アイツは俺の振りには答えなかったチクショーなにがあり得るだよ。
ルカは品よく口に付いたものを布で拭って・・静かに話す。緊張感がねえな。
「貴族や伯爵が女を側女・・いや専用メイドとして客人に長期間つけるのには理由がある。妻には手を出さないこと・・野蛮・庶民女を城に転がり込ませないようにということ。その代わり性欲などが溜まればそのメイドでどうぞという意味を込めてお付きのメイドとする。」
「その通りでございます。」
「まあだが私は煩悩の塊では無いゆえこの女に手を出すことはしなかったと記憶しているが。」
あ。しらっと記憶してるって嘘ついた。
「はい。そうでございます。下品な事はされませんでした。嫁にゆく時の嗜みとしなさいと言われました。この方は如何なる時も静かで時折間違いを正すときにだけ声を荒らげられましたが・・基本的には丁寧で親切な品の良い今と変わらぬお姿であらせられました。」
「なるほどね。ではルカのモノという言い方も強ち間違いではないね。僕もルカのモノだし。」
ああ俺もか・・
俺たち・・・みんなルカのもの???
なんか変なの・・。
ルカは人とモノの区別も男と女の区別もないのかよーーーー
「笑えることに・・今入ってきた情報によると・・」
「なになに?」そうゆうのスキ!!
「あのいつかの大阪での刑事いただろう。アレがその斎藤グループの御曹司だそうだ。
変わり者で身分を偽造して警察の下っ端になっているのだそうだ。言われてみればまあそんな空気はしたんだが混じり合いすぎてわからなかったな。でも車には乗り慣れていたよな。正面に回った時もシートの酔わない部分に座った。」
よく見てんだな?ってあのおっさんかよ!!確かに斎藤だったし・・不思議な色をしてた。
俺もそう感じたんだ。
「ルカ・・・その人から崩していけないかな?」
「ん・・・そうだな」
アイツはちょっといいこと言うぞって顔で話し始める。
「大きな会社の息子が刑事ってのはしかも長官とか役職がついてないのは反発精神があるからなのかな?と思うし、もしも自分の家が悪いことをしていたら刑事としてどう動くのかなあって。」
「ふむ。その考えは面白いが・・それは私達が彼を記憶しているから二度目合った対応をするという前提なのだよ。向こうには私たちと会話した記憶がない。書類上でしかないしすり替えた記憶とうちがすりかえた記録は合致させ行動させるとして、今回メイドのやったやられたってのは刑事ゆえにむつかしく余計な話になる可能性もあるが・・」
「ああ・・そうだね・・そのへんややこしいね。」
なんか会話になってるじゃないか。悔しいぜ。
「まずはでも当たりを付けるだけでもいいかもしれないな。どのくらいの美術品があるのかもわからない。どこにあるのかも。まあどういう歴を家で刻んでいるのかも分らないだらけだしな。」
流華が少しアイツの話を汲む。
「俺!俺聞いてくるよ。」
「お前じゃまずい。嘘ついて見破られてただろ。」
「お前でもそんなのマズイだろ!ただの高校生じゃないって見破られてたじゃん!」
猫がじゃれ合うのを見るかのようにルカは静かに女の子と紅茶をお代わりしている。
当然のように女の子も紅茶を少しだけ注いでいる横目で絵になるなあ。
現代アーティスティックなこの家じゃなきゃもっとだなあなんて思いつつ。
「まあどちらもまだ早いであろうな。」
ニヤっと笑った。
「そうかなあ・・」
アイツは俺の足を踏みながら・・笑顔で言う。
「あの刑事は多分頭の回転は早い。私の所作や表情の動きや目の回数まで視野に入れてから話をしていた。」
「ええええ!!マジで?」
「そりゃ無理だね。」
「私はそれを視野にいれて話していたのであの刑事は読めないけれど私が話す言葉と自分の情報が一致するから信じるといった。」
どっちもすげえ戦いをしてたんだな。
「かという私も下手に出て尋ねるのは苦手だ。というか嫌だ」
それはわかる。
できないわけじゃないんだろうけど極力したくないだろな!
「そこでだ。お前。」
幽霊に指をさす。
「私で御座いますか?」
「そいつの夢枕に立ち続け話を聞いてこい。できれば持って私へ渡すのだ。それがお前の一番の心残りなのであろう?」
さーすが。分かってらっしゃる。
「ハイ!今度こそ・・お届けさせて頂きとう存じま・・す有難う・・御座います島主殿。」
嬉しそうに冥土いやメイドさんは言った。
「ただ・・・その方には私は見えるのでしょうか・・?街行く人は見える人と見えない人がおりました故」
たしかに幽霊なんて誰でもみえるものじゃ・・ないよな・・
「まあ念のため見えるようにしてやろう。」
「そんなことできるっけ?」
ルカは手をかざして詠唱を始めた。それってものを覚えさせたりするときにちょびっとそいつの頭にインプットするような・・感じの?
「考え方を変えれば・・この女はすでにキオクと力の集合体だ。肉という粒子やらはないがそれらが強ければ見える。煙も量が多かったり色が付いてたら見えるであろう?」
そんな大まかな。
でも確かにそうだな・・・煙はちょっとなら見えないけど・・
いっぱい出てたら見えるし色つきなら夜でも見える・・。
「さっき見た映像と私が出した答えを文章にてこの女に送り付着させれば・・理屈では・・」
あれ?
「くっきりしたね。」あ。
そうなんだ少しだけぼんやり透けてるわけじゃないけどしてたのがしっかり影まで見えるというか・・。
色は見えないからやっぱ俺らじゃ変に思うけど普通の人でも見えるだろうし。地デジ化?
「幽霊ですと言って疑われたら飛んでみればいい。勝手に納得する。お前が生き証人だということを。」
飛べるのか?
「分かりました。」
「あとは見えて欲しくない時・・は例えば誰か第三者がいる時などだ。全員に見えてはただの不思議な女なので以前の自分に戻ろうと思えば消えるであろう。3日3晩言い続けたら嫌になる人間が大多数だ。」
「そりゃそうだ。」あ。心の声が・・
「確認しにゆく人間はその中でも反発している人間信じたい人間・まあ家に執着のある人間だつまりは何処にあるのかってのがつかめて自分の家の家紋が入っている場所がわかったら教えに来たまえ。そのあと返してもらうなりそいつも建前があるから自分で返したいと言うかもしれん。その人間を許すことができるなら一緒に返してもいい。その人間にそのあと何をしても咎めない。」
「はい・・・はい・・」
と頭に刻みつけるように真剣に聞くこの人はやはり真面目なんだなと思った。
それだけの為にと言ったらまた睨まれるんだろうけど・・
ずっとこっちが何代変わっても宛もなく探して今日まできたんだもんな。
合えばなんとかなるかも。謝りたいとか渡さなきゃとか・・それだけで。心ってすごいなあ・・
まあ幽霊にお茶入れてもらってサンドイッチ喰うわ暴言吐くいとこ殿もすっげえけど!
なんであんなに普通に迷惑女でも訳わかんねえおっさんでもただ怒り散らすわけでもなく真剣に聞いてやれるんだろう。
心の奥の言葉まで耳を傾けてやれるんだろう・・。
言葉はキツイし不器用だけどルカが言うと奥の方のドアを開けてしまうのかな。
ルカは女でも少女でもギャルでも社長でもなくルカとして生きているのに
どうして皆はそこには目を当てないんだろう。
まあしょうがないのかなとも島の鎖国状態な郷土宗教では思ったりするけど
あの子供たちも他を受け入れて生きている。島に結界だけじゃなく科学的な施設とか機器やらを
積極的に取り入れたのもルカだけど・・大人たちは歯向かわないけどシブシブって感じだった。
自分たちの知ってる当主殿と違うことをするたびに嫌な顔をする。
島の為だとルカは一生懸命そっちの方を勉強してるのに。力を使わなくて極力すむからさ。
・・・
なんだか「不公平だー」
「何が?」
ルカが夕日の差すリビングでお茶を飲みながら尋ねた。
俺・・
「へ??皆は?」