俺とアイツといとこ殿!
バシンとおっさんの頭をグーでアイツはパーで殴った。

「そんな目で見るな。」

品定めするような目でルカを見られると腹が立つ。

「いや・・いいのだ。はいサイン。」

「ああ。ありがとう。。一部の選ばれしものはこのままなんですよ。もうすぐあと5年もしないうちに成長も見た目も声も止まります。死ぬまで。」

「へーえ。そいつはすごい。」

「流華っていう存在は別枠なんです。僕らは鏡見れない大人になる可能性は中?小の間位ですかね。」

「へえ?」「へえ?」

俺とおっさん納得。

「っておまえはへえーって言うな。知っとけ。」

「まあまあ知ってても知らなくても大したことではない。」

「まあそうだけど!IQをアイディンティティにしてる奴ってなんか嫌いでさ。」

「自分がそうであったからであろう。」

「そうゆうことだね!」

アイツは悔し紛れに言う。

でもそういうの認めるようになれたんだな。

ははは

皆で笑った。

「さっきから敵わないんだよ?君んとこのいとこ殿には。皆言われっぱなしで。」

「おいおっさん別に俺言われてねーじゃん。」

「左翼の名にかけて答えよ。」

いきなりかよ?

サっと跪くアイツにおっさんはびっくりしてる。

そりゃそうだな。

「は。分かりました。」

「うむ。この斎藤はノロと神咲と自分の記憶障害と証拠捏造と大阪と集結の事を話してくれたのだが・・」

「ああもうそれは・・」

俺はおっさんの口をさっと塞いで小さい声でいう「ちょっと黙ってないとまずいよ」

「今回は個人的な相談としてと言われたがもし 警察として聞かれた場合お前は左翼としてどう答えるのだ」

「左翼の名にかけて応えます。」

「うむ」やべー俺聞かれたらわかんねーーー

「まず島主より前に出ることを良しとせず、島の利益か不利益かわからないまま一方の言葉から判断するには左翼として良しとせず、故に右翼と相談して島主不在の際は島の意思を聞いた上で話をします。その際島の意思を聞くことを右翼に頼み言葉として伝えることを私が担当することになるかと思います。結論から言うと結論はすぐには出さぬです。」

「あい。わかった。そのようにせよ。もうひとつ聞く。」

「はい。」

「何故島の意思を右翼に頼む。」

「応えます。私は本当の意思までたどり着けないが右翼はそれを言葉にするのが不得手であるがゆえおたがいの良い所と不得手なところを補い合うべく出た言葉でございます。」

「よろしい。そのようにせよ。」

「これが問答ってやつかい?」

「ああ。お前が見たそうであったからな。」

「どこまで入り込んでくるのかな。。俺怖いかも。」

「何処までも島の人間今目の前にいるこの二人も私に入り込まれて入り込んでくる。これが私たちの生きている世界だ。理解し合うために問答は始まったが今は確固たる意思を確認するために使われている。言葉を簡単に私たちは打ち消すことは出来ない。だから自分の立場が常に危うい。」

「問答ってのに失敗したら?」

「それには細かいルールがあるから一概にこうとは言えないのだ。大きく間違ったり言い間違えたり噛むことだって緊張したらあるであろう。揚げ足取りゲームではないのだ。だが、島の意思と大きく違う時戒律を破りまだ足掻いたときは追放されたり役職であるとかそういうものに付く資格は一切剥奪され非常事態でもない限り復活するということもない。」

「それは特別な存在とされてる貴方でもですか?」

「ああ。そうだ。不動の地位ではない。私にはもっと厳しい目が向けられる。それは責任を伴うからだ。」


「俺にはそんな生活耐えられそうにないですな?」

「だからお前には私の言葉が重いのだ。そんな生活の中でも進む覚悟を持たぬものはこの重圧に押しつぶされる。私もこの右翼左翼と呼ばれる役職にもそれ相当の権限があると同時に常に見られ正当な者であるか質問や管理までされる。」

「だな。流華は半端なくされるしな。」

俺もたまにされるけど・・比じゃねえもん。

耳から頭から焼き付く鈴の音はもう日課みたいに感じる。

「私はこの席について3年になるがこやつらの何十倍も毎日問答がある。質問も毎日されるし報告もある。慣れたがね。こやつらに私が問答するのは実際私が困るからではなく自身が島に尋ねられたとき問答されたとききちんと話せるように鍛錬しておるのだ。私が試験している試験官ではないからな。」

鍛えてくれてたのか・・知らなかった。

「ほう?そうでござったか?」おっさん口調変だから。

「お前・・もう遅い。妻に連絡を入れると良い。瞬ちゃん土産を・・」

「うん。何がいいかな?」冷蔵庫と戸棚を開けて探し始めてるあいつ。

確かに俺は思いつくけどすぐ言葉に出なかったりしまったことをゆったりするけど

アイツはそれをバカにしてんでもなく思ってることはあるんだって分かってくれてるんだと思うと

ルカを挟んだ関係にはイラーとするけどパートナーとしては尊敬できるな。

へへへ

「ああ。お構いなく?元々こんなに長居する気もなかったし?なによりうちが不始末を謝罪にきたのですから?」

「そんなことは知っている。しかし貰ったものには神咲は3倍返し。私においては10倍返し。喧嘩も含めてな。」

ひえええ・・

「こえええ・・・喧嘩・・俺口でもう負けてるし。なはは・・じゃあ頂いて帰ります。恥をかかせにきたわけではないので。」

「ああ。あげてよいものしかやらんが。あとは斎藤の。主の親父殿やらが何故神咲に狙いを付けているのかは定かではないがここで見て聞いたことは無礼講として・・」

「ええ警察でもありますし、そのへんの守秘義務は守ります。」

「それは良かった。来たときに盗聴器類を全て破壊したのでそれを了承していただけると話が早くて済む。」

いつのまに・・。

「ええ?!私は・・!!その・・」

おっさんの顔が青ざめる色も困惑だ。

だけどポケットやらカバンやらから見つかる盗聴器の数25個・・以上。

アイツは取り出して
「こうゆうことです。」といった。

「・・ああ。分かっているとも。お前にもその取り付けた輩にも怒ってはいない。それにお前がそんなに愚かではないことは知っているしな。私にきちんと自分達の非がある話をまあするはずもない。」

「さすが総帥殿。」

あれ?俺の決めゼリフが・・

「ここに来て・・盗聴しているのは今も尚下にいるお前の跡を着けた者達であろう。ま警察の人間が盗聴器に気付かないのは不思議だが?」

「すみません・・」

「この土地及にビルは神咲の所有物。お前とは酒を酌み交わした仲だ。何かあって手に負えなくなったら訪ねてきたまえ。お前が今代表ではない限りお前以外の斎藤を許したわけではない。」

「分かっております。神咲様の所でも手に負えない不都合な事がありましたら家の力は使わないつもりですが微力ながら応援にきますので・・。」

「いらぬ。」

ああ。つめてえ。

それでもおっさんはははははと笑っている。

「ルカ?蜂蜜はどう?」

「ああいいんじゃないか。庶民ぽくて。」

「いや子供いるから嬉しいですよ。」

おっさんは困惑しながら普通に戻っていく。

「天皇陛下とか王様とかが食べてるやつだけど・・?」俺は聞いた。


マジカよ!!って顔をしたおっさんはでもさすがに大きな会社の子供だけあって苦笑いした。

「奥様には美容に良いので普段の石鹸や紅茶に入れると良いと伝えたまえ」

ルカ美容とか知ってるんだ。そりゃ知ってるか?

「ああそうらしいね。貴方は何もしていないようですがどこでそんな事をお聞きになられるんですか?」

「社交界では蝶も花もそんな話ばかりをするのだ。勝手に覚える。」

あはは。やっぱな

風呂敷に包まれたお土産袋を持って帰り下でなにやらもめているがどうでもいいや。

あとはそっちの問題でしょ。


でもさ。

結局中身はなんだったんだろう?

「なあルカ本物の歴史を紐解こうぜ?」
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