俺とアイツといとこ殿!
「なんでだよ。ルカはボロ来てないじゃん」

「僕らがいなくて会社がなくて一人なら・・着てると思うよ?・・探してるってやっぱり書いてるね。・・やっぱ流華の推測は核心に近いみたいだ・・」

「・・・・確かに・・。いや、ムチでシバかれたらルカはキレる・・ぜってえじっとしてねえとおもうぜ?」

ため息をつくようにやっとこの結末が終わったのかという感慨なのか・・ぼそっといった。

「特別な赤い石。。ルビーか。」

「次箱・・開けてみようぜ。」

展示されてたんだろうか。ちゃんと管理されていたんだろうか

新品同様のネックレスが出てきた。

「これマジで昔のもんなの?」

「精巧に作ってあるね。家宝にしてきただけあるかもねえ・・」

「うーん確かにあの時代だと質にいれたり金持ちの手には渡るだろうがこんなに細かいデザインの純金と石が散りばめられては溶かして固めるのは勿体ないというか・・怖い位のロイヤルレッドだ。魅せられたものも多いだろう。取り扱いにこまっただろうな。」

「そうかもね。まあ折角だし付けてみたら?きっと似合うよ。」

あいつはヒョロっとそんなことが言える。くっそー俺も言いたいが照れが勝ってしまう。

「ああ。付けてくれ。」

「貸して。」

アイツは器用に前から後ろに回って・・付けた。ピッタリのサイズだった。

やっぱりなと思ったけど・・それより

「すげーーールカ王女様みたいだぞー」

「何がすごいんだ?」

「ほんとにすごく似合ってるよ。」

デザインが凝ってはいるものの結構ルビーしか使ってないし

ごちゃごちゃしてないのもいい。

「確かにこれは特別な石なのだろう。」

「え?」

「王族にはロイヤルブルーという色があるように赤にもピジョンを超えたロイヤルレッドというものがあると聞いたことがある。触ればわかる。」

む むなもと ナンデスケド。。

「!!ほんとだ・・・何故か懐かしい。」
アイツがちゃらけてねえ・・。

俺も触ってみる。

「なんだこのゾクゾクする感じ。俺はすごく怖くなる」

「では放したほうがいい。」

ぱっと俺は放したがアイツも引き離す。

「いつまでべとついてるんだよ!!このクソ暑いのに!!」

「ただのヤキモチじゃん。でも・・これはルカのものでしかないモノだ。」

「それはルカがそう言ってたじゃん。」

「そうじゃなくって・・見て初めて触って分かる感覚ってあるんだよ。」

「ああゾクゾクした。」
「僕はもっと違う感情になった。」

「こんどは訪ねて行ってみようか。これをつけて。ドイツに」

「いいね?」
「そだな。手紙も着いたら。行ってみようぜ」

「やはり先代も旅をしていたか・・・」

流華の最後の言葉が気になった。

もうすぐ夏休みが終わるというのに・・・。

怪談話ではあったけど・・なんだかいまだ俺夏ってないの!と

明日何しようか?と考えてたら・・

「明日は公務だ。この度の贈り物の件から斎藤の件までの話を伝えなくてはならん。」

「まあそうだよね。」

暫くはルカが管理した後年末になったら藏に入れるということになった。

あのメイド・・ゾフィーはその当時のおっさん今の城主に会えただろうか・・。

俺はふと居眠りこいてげんこつされたときに思ったのだった。
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