俺とアイツといとこ殿!
ルカはオタク扱いされたがこいつは敵じゃないとすぐにわかった。

一般人の色そのもの。

「して、リュークよ。なぜあそこにお前がいたのだ」

「なぜってゲームをリアルでできる呪いのゲームに入ってストレス発散してたんだよ。あそこでは死ぬことだってできる」

「死にたいときに行くのか?生き返れるから。」

「いや、まあ気軽に死んでみたりもした事あるけどそうじゃないよ。僕ゲームにおいてはリア充だしいじめられてもないし」

「ほう。よくわからんが私はなぜあんなにゲームをしていたのに取り込まれなくてこやつがゲームに触ったとたん取り込まれたのだ?」

「あのゲームは主を決めてそれ以外にはやらせようとしないんだよ。僕も弟のゲームだったから。」

なるほどなあ・・・・。

ルカじゃない俺が触ったから呪いが発動したんだ?

「お前このゲームを何処で買った?」

「アキバのオーエックっていうぼろいゲームやらなんやらガラクタばっかり置いてる店だよ。そう聞いた。」

「一緒だな」

ルカがアキバにいたらめだつだろうなあ・・・。
車で移動するとしても店は歩きだからシャメとかめちゃ撮られるんじゃない?

「普通にやってる分にはレアアイテムは蘇生とか砲弾とかだった気がするが。」

「ゲームとしてのとログインしてのレアアイテムは違うんだよ。ログインするとセーブできるしレアアイテムで帰ることもできる」

「なるほどな。その間本体のほうは安全なのか?」

「幽体離脱みたいなもんだから安全じゃないとは思うけど日本ってそんなに危険な国じゃないからさ。」

危険な国です~。

「幽体離脱みたいなものだとしたら・・・」

「本体は死んでるような感じだから勘違いされて帰れなくなったプレイヤー知ってるよ」

げげげ・・。

「ほう。確かに呪われている気がする。ではオーエックを調べて帰るとするか。お前にはもう用はない。ありがとういろいろ教わった。」

ルカが立ち上がり俺たちも立ち上がった。

「またゲームであえないの?ルカちゃん!それにあのゲームには裏面があってバンパイアのいる村にいけるんだけど・・」

「気安く呼ぶな。会えぬだろうな。もうあすこに行く気はない。ゲームは処分する故。」

ルカは帰ろうと踵を返した。

「タダ捨てるだけじゃ戻ってくるらしいよ」

オタクはジュースを飲みながら得意そうに言う。

え?マジ呪われてるじゃん。

「ではどうしたら捨てれるのか知っているか?」

もう一度振り向いてたずねる。

「しょうがないなあ・・リアルマネーはもらったし教えるけど~。あれはね・・・ゲームを作った人間にリストから消してもらうしかないって聞いたことある」

「ゲームを作った人間の名はわかるかリューク」

「フールっていう個人経営の確か・・リリィだっけな代表者は。」

「え!?」

封流といえば・・・・島では禁句の・・リリィ・・・

「あ。でも別に置いてるのが気持ち悪くなければ触らなきゃいいんだよ。」

「リリィってまさかルカ・・」

アイツはルカの手をとって真剣な面持ちで見ている。

「間違いないな。よく理解できた。そういうものを作りそうであるし、ゲームは手元にしばらく置いておくことにする触らない程度遠くに。」

「なんかわかったのかルカおい」

俺は・・わからないままだった。

「今はあまり問題はないということがわかった。オーエックにも行かずともよい。」

《後で話す》

《わかった》

「遊びすぎは注意したまえ。なにが起きるか本当にわからぬゆえ。リュークさらばだ。ありがとう。」

「君みたいな子と話すきっかけすらない僕が話せてよかったよ。後お金もありがとね。」

俺は一応リュークと連絡先を交換しておいた。

そして俺たちはカラオケを出てタクシーに乗って家に戻った。

「封流ってあのふうる?」アイツも早速乗り出してきた。

俺は地味にコロコロをしながら聞いている。

「そうだ。島に愛されぬものおきてを破って追放されたものの総称。」

「リリィって何者なんだ」

俺も聞いてみる

「元姉上だ。」

百合さんか・・確かに元姉ちゃん。

結局ルカがだんまりを決め込み始めたから仕事してるんだろうなと思って

俺たちはとりあえずゲームを戸棚の中に入れてもらってその件はしっくりこないまま終わった。

島の掟では封流と関わるのはもちろん話すのも禁畏とされている。

ルカの姉ちゃんが今どうしてるとかゲームがどうなるかとかまあ放置してたらそれでいいんだよな。

でも・・ああ気になるう。裏面のバンパイアの村ってナニ!

アイツにも聞いてみたが禁畏だからという理由でもう話してはくれなかった。
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