俺とアイツといとこ殿!

島の歌が聞こえる

いよいよお盆の時期もすぎたけどうちはお盆というイベントがない。

その代わりじゃないけど夏休みももう終わるかなって時に招集がかかった。

純血は儀式を執り行う為島に戻るようにとのこと。

ってことはオレらもじゃん。

これには参加希望者の島民と上役は絶対参加の不思議?というと

俺はなんもわかってねえんだけど昔爺様のを見たことがある。

流華に変わっては初めての何年かに一回の儀式だそうだ。

俺たちは新幹線で九州まで行きそこから自家用ヘリで名もない島に飛んだ。

勿論終始ふてくされてるいとこ殿も一緒だ。

「ルカクジラ!クジラ見えるぞ。」「ほんと??ルカクジラだって。可愛いね。」

あいつの膝で抱っこされながらルカは体を反対にひねりながらアイツにしがみついてちらっと窓をみた。

「いないじゃないか。」「そう?さっき潮吹いたけど。おかしいな?」

き・・気に食わねえ。

なんでアイツのとこに・・・。ルカは高いところが苦手という訳ではないらしい。

いとこ殿が不機嫌な理由が分かっているからアイツは上機嫌だし。

なんせ気に食わねえな。俺。

!!!

島の上空に差し掛かった所で・・異変は起こった。

「島主!」「ああ」感ずいたと思ったら冷静な顔になった。

こうゆう時のルカは一休さんみたいにピンとくるまで考えれるだけ考えるんだ。

最近俺わかってきたかも・・でも・・

ああってなに??なに??またなんかあるの?

「高度が!!下がっていきます!!どうしたら?」

そういえば・・なんか傾いてる・・ような。。

エエーーー高度落ちてるってヘリ落ちてるってこと?

マジかよ!!

「機器の故障は?」

「特に見当たりません!!このままだと・・」

「あ。そうだ。ルカ俺イイコト思いついたぜ。あの穴を出して島に入ればいいじゃん」

「ああ・・・ああそうだね。お前にしてはこの状況でよく考えついたよ。ネ。ルカ。」

アイツはいちおう・・肯定した。

「できぬ。」

「へ?」

「今日は儀式ゆえ あれは使ってはならぬ。」

段々と勢いを増して完全墜落しそうなヘリの中でごった返しながらルカは言った。

ま じ か よ

「死んだら儀式もクソもないだろ!!」

「パラシュートはあるであろう。」

「ハイ!!しかし・・」

「なんだ?急を要する早く言え。」

「実は・・4個しかありません!!!一つ入れ忘れたはずは・・無いのですがそれが現状であります。」

まじか・・?俺・アイツ・ルカ・運転手・サブ運転手・・・5人!!

なにこのデスマッチ。

ヤダーーー

「あいわかった。お前たちで付けなさい。あとは右翼左翼に渡せ。」

「しかし!!それならば私が・・」パイロットが引き下がる・・

「はよせぬか!!!愚か者!!パラシュートで降りれる高度が終わるではないか。全員で死ぬつもりか。」

そうなんだよ。ある程度いいとこに落下しようと思ったらある程度の距離がって・・

えええ!!ルカはどうすんの?

アイツは「ルカ・・ルカがいなくちゃ・・僕は!!」とか言いながらゆうこと聞いて付けてるし・・

「瞬ちゃん・・お前たちも・・ぐだぐだ言わずはよ降りぬか?」

と蹴られ蹴り落とされた 今上空何メートル?

俺・・・使い方・・知ってたっけでもなんとなくわかるかも。テレビで見たような気がする。

最後にルカはコックピットとまでは大層なものじゃないけど

操縦席に移動してたような。ちらっと見ただけだけど・・ルカが無事でありますように!

開いたと思ったらテレパスが飛んでくる。

≪開いたらこうやって調整して降りれるところに降りるよ。≫

≪わかった・・けど流華どうなってる?≫

≪犠牲なんて嫌いでしょ。信じるしかないけど多分勝算はあるんじゃないかな。≫

≪ふう・・マジかよ。俺流華は知らないとばっかり。≫

≪知らなかっただろうね。さっきまで。さっきから僕らを蹴り出すまでに答えを出しただけで・・≫

俺たちは島のちょっといった小島に上手に降りることが出来たし、漁船で迎えに来てもらったりした。

なんで漁船・・・?ルカと帰るときはフェリーなのに・・まあ俺いいんだけど・・

アイツは明らかに嫌な顔してたな・・。
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