俺とアイツといとこ殿!
「封印を解いたものには呪術が施されあの場合瑠衣だな。瑠衣は生け贄となる。私はその時点で助けられない。
あれは闇の生き物で封印は契約そのもの。では生贄を進呈した貫一が取り敢えずは契約すべき価値があるのかないのか分からないが・・・
どちらにしてもあの女は邪気を食い集めるものの種族。ということは私を結局狙うのだ。
ゆえに私は離れた。貫一かあの女が空腹で道場に来る。
その前に封印術を完成させねば・・・それは瞬ちゃんにやってもらいたい。」

「ぼ、僕???」
「新たな術式で気だけが漏れてる封印所4箇所の場所を封印するのだ。だがそれをするのは明日でいい。もうすぐ日没。力が使える。それまでは・・・」

「寝ぼけてる女が起きる前に逃げるのですね?了解しました。」

「もう・・絶対助けられないのかよ?」

俺は・・俺は・・

「助けられるなら・・そうしているが。ぬしらに行かせたあと考えたのだが・・そして後で裁くつもりであったが・・この件には深入りせぬよう
やめたほうがいいと判断した。」

なんか納得できない。なんかへんだぜ流華。

「俺は納得できね!流華日が落ちたらお前ならあの女くらいやっつけられるんじゃないのか?」

「?闇のものをやっつける?私はいとこ全員生かすために島の全員を引き合いにはせぬ。島は闇の所属。あの女も島のものと同じである。
それより同族を殺し島の不安を作り島を守ってきた闇の精霊を狩り罪を犯した方を守れというか?」

ゆってることはなんとなくわかるけどわかんねえ。

一緒に修行したじゃねえか。死んじゃうんだぜ!

「どうにかならないのかよ。」
「ならぬ。」

「もういいよ。俺一人で戻る。原付で行くから誰もついてこなくていい」

「純ちゃん・・」
「おいお前なんでそんなに。。。」

アイツも流華も困ったような顔をしている。
困らせるってわかってるけど、引けねえ。

「そういや小学生のときお前瑠衣のこと好きだったっけ?」

「しゃーーーーー関係ある!けども!!そうゆうもんだいじゃねえ。なんでわかんねえんだよ!!一緒に大きくなったんじゃねえか風呂も入った。
飯も食った。ここ一番って時に見捨てるのは・・・当主じゃねえ!!」

ゆってしまった・・。

「闇の所属の契約の規約というものがある。私に破れと?」

「ああ!そうだよ。そんなもの俺が破ってやる。」

俺はそう言い残して道場の出口の隅に止めておいた原付にまたがる。
俺は間違ってない。間違ってるけど最低なのは何もしないことだ!

全速力で祠のあった場所へ向かう。
俺だけでも。なんとかできないか。いつも流華だよりのかっこわるさ100パーだけど
敵も強すぎて。ううん・・・めちゃくちゃゆってでてきたけど
どうしよう。


俺は考えがまとまらないうちに祠の上にある崖のほうに原付を止めた。
その上にまだ二人と一匹いたからだ。

間に合ったかも。

最初出てきたときと違って緊迫した雰囲気のある女の精霊と
なにか悩んだ様子の寛一と不安げに見つめる瑠衣

「オーイ。生きてたのかよかった。」
「バカ。どうして戻ってきたのよ。早く戻って。」

瑠衣がそう怒鳴った。

「やだね。俺はさ別に殺されたくもねえけど殺したくも死ぬのを見たくも置き去りにもしたくないんだよ」
「なにそれ」
「ところで今どうなってんの?」
「女の・・人が寛ちゃんに質問して・・・それをこたえられなければ力は渡せないし、間違えたら殺すって有から制限時間が設けられて今考えてんの。」

質問?

「それって難しいのか?」

「それが何個も何個も質問攻めで私たちテレパスでなんとか調べてこたえてるんだけど・・・昔のこととか・・あんまりわからなくて30問目で今詰まってるの。」
30問・・それ終わる気ないんじゃねえの?

「俺が変わることはできないのか?」

「変わったら力をもらうのはあんたになっちゃう。」

「そうかもしれねえけど殺されるのもやだろ。」

「そう思って私は辞退したんだけど正直こんなどす黒い気を見たことがない。約束なんて守るつもりもないのかもしれない。」

「うん。そうかもしれねえな。おまえさ。俺の乗ってきた原付で道場まで逃げろよ。流華たちがいるから何とか守ってくれるはず。」

「いやよ。流華は私たちの敵なの。」

「死ぬか生きるかで意地張るのはやめようぜ」

「あのーーーーー・・・・ぉお姉さん!」

「なんじゃ小童。またかわゆいのが出てきたのう。」
「出てくんなよ純!」

「うっせうっせ。」
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