俺とアイツといとこ殿!
そんなことくらい俺らは言わなきゃいけねえほどギスギスしてねえよ。

それに俺ゆとりっていうよりさとり世代だし?

ここは俺に任せた的な感じだ。逃げ出すような玉じゃねえ。

それなら初めっから車飛ばして来るわけねえし。

「スタミナ勝負ならどっちが上かな。」

「それは俺様だろ!!!」キマッタな。

剣で俺は切りつける。さっきから出たがってるような・・・?

この赤い炎。生き物みたいだ。

「変わった刀だな。なにかが変だ・・妖刀か?盾も握っていないかのようにも見える・・太刀筋も型がない。・・不思議だ。」

とりあえず刀じゃなくて剣だぜ。初めて剣をみたのか?ゴリさん。

「ああ確かに変わった代物だぜ。だが!俺もよくわからねえし。剣術だって習ってねえもん。生きるために身に付けただけだしな。そりゃ型はねえだろ。おっさんや流華やアイツみたいにみんな超考えて生きてるわけじゃねえんだぜっ!!俺なんて頭の中常にからっけつだ。」

ああスッキリした?

「自信を持って言うことか・・プライドも頭の中も空とは・・残念な男だな。そして根拠のない自信だけがあると。」

「ああそうだぜ。自信を持って俺はそういう男だと言える。それが俺のっ。」

まだ勝負がつかないおっさんも粘るな~傷はあるし肩で息してんのに勢いはそのままだ。

「残念なとこじゃなく・・・・・いいとこなんだよぉ!!」

言い聞かせるように叫んで切りつけたら・・

おっさんの額に少し傷が付いて血が目に入ったみたいだ。

容赦はそこではしない。そんなの慣れっこなんだぜ。ゆとりっていっても・・。

シュンと流華が戻ってきた。

「まだ遊んでるのか。ご苦労だった・・ま。確かにそれがお前の良い所だ。」

聞かれてた?はずい。頭を撫でないでくれ。緊張感とか色々吹っ飛んで・・しまうし・・

俺はお前じゃないから堂々とカッコイイセリフを言うのも、聞かれるのも恥ずいんだ

「逃げ出した姫君が帰ってきたな。よかったな小僧。」

「流華~なにしてたの~?俺もう疲れたし。変わってよ~」

「本当にプライドの欠片ってもんがねえな。男のくせに・・」

「うっせー。男とか女とか関係ねえ。俺はおっさんよりは強いけどコイツより弱いんだぞ!それに帰ったら忙しいからここでくったくたになりたくねえのっ」

後ろに一歩下がる。

「それもそうだな・・変わろう。」

流華が「戻れ。」というと俺から剣がなくなった~

やべ 俺切られるって

とか思ってたらカッコイイと思える女ナンバーワン常1位の俺のいとこ殿は昔から剣と友達なの?って

くらい様になる勢いで切り付けたら・・竜巻みたいなのが起きた。盾は残してくれてる所は男前?。

「体術と同時?バリアも解かず全てを連携して使えるのか。剣に迷いもない。力も俺以上か・・・さすが天才島主殿・・だな・・。努力の汗がどんだけ強いかってのを知らないようだ。」

おっさんは切り刻まれているし流華も手を休めない。容赦のカケラもねえし。

まあ黙っててもじっとしてても流華は殺されちゃうだけだ。やらなきゃやられる。

完全に見た目はおっさんが強そうだけど力負けしてるのはやっぱおっさんだ。

つばをギリギリと交えてもスパこーんと木にめり込んだりするくらい体ごとはねられてる。

「お前の言う天才ってのはどうゆうものかしらんが・・お前のブリキの兵隊は木端微塵だ。」

「なに?200人以上はいたはずだが・・・」

「・・258人だ。部下の数くらい覚えておけ。」

数えたのか??すげー

「虫も殺さぬ顔をして・・男一人やられたからと・・それほどやっきになる御霊かねえ。」

「虫も男も邪魔なら殺す。だが私にとって島の人間はお前らの何千倍人もの命より一人の価値が高い。苦しみ抜いて死ねばいい。それに努力なら砂を噛むほどにしている。」

すげーーー

すっげー悪いことを平気で言っている気がする。

苦しみ抜いて死ねばいいって中々言う機会がねえよ?

「これは報告をしなくてはな。」

「まだ気づいていなかったのか・・哀れなゴリラだ。先ほどから録画しているであろうものは再生できるか?なにか指先などの痺れはないかね?」

「心配してくださるんで?」

「いや・・絶望させてるだけだ」

うわー。まったくの悪意もなくそんなことを思えるってどうゆう神経なんだろうか。

でもおっさんは間違ってるぜ。努力の汗ってキモイ表現はともかく・・

努力の強さを知ってるのはアンタだけじゃなくってさ。

アンタが今相手してる女は24時間のうち殆ど努力してるような強さを持って力にしてるわけだ。

そりゃ才能とかいうもんもキャパもそれぞれあると思うけど流華はなんでもいきなり出来るわけじゃない。

コツコツと見た目とは反対に地味?にひたすらやり続ける。考え続けるから当主殿なんだよな。

「アレ?できない・・貴様・・何をしたぁぁ私の神の力をぉぉぉ」

「間抜けだな。実にお粗末である。神の力?これがか。猿まねでもないゴリラマネだな。」

うわー文句のオンパレードだ。貴様と言われただけで・・死ぬほど男が嫌いなんだろうか・・。

「死にゆく前に。死ぬゆくと同じ状態になる前に教えておいてやろう。少々お前の能力神経を操った。お前にできるなら私にもできる。」

「見てもないくせに・・・・ゴバェ」

大量に血をふくおっさん。口からと身体から・・吹き出してるように見える。

俺が切りつけた剣の傷じゃない・・。

あれ?アイツと・・・似てるんじゃないか?

これもマネしてるのか?

「神咲の体の仕組みを知っていて・・体術メインの銃や暗殺を得意とし、少し呪術が使える程度で神の力か・・笑わせる・・まあだが、そんな程度で我々は危機に陥る。純ちゃんわかったろ?」

「わかんねえ」

「そうか。体の要素を組み替えれば内的ダメージは与えられ、その間に御霊を抜くという大技もできるわけだ。」

「なぜ・・そこまで分かる・・・?」
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