俺とアイツといとこ殿!
ああでもあれか神咲ではないから・・血がそれくらい出てても致命傷ではないんだな・・なるほど。

きったねえな・・俺にも血が飛んでくる。なんでこいつらこんなに血を出しても死なないんだろうか。

俺らにとってはすっげえ貴重なんだけどなあ・・流華なんてすげえことになってる。

おっさんの血でまみれてる・・・眉一つというか瞬きすらしてないけどな・・

「どうだ。苦しいか?我が左翼の御霊やら体やら弄んでくれた割には大したことがない。」

「ハァ。。もう・・もう一気に殺してくれ。」そう懇願するが多分無駄だぜ・・。

「嫌だ。断る。お前の言うことなんかきくか。私をやさしいどっかのお金持ちのお嬢さんとでも勘違いしているのか?」

「・・・・・小僧よ・・お前に間違いを言った。この女は逃げる玉ではなかった。むしろ・・ゴボェエ」

「お前などに女呼ばわりされとうない」もう一つの手のひらをズッ・・と貫いた。

非道だ。わーい極道な女だ~でもぜんぜんコイツの気ってもんを感じられない。なんでだろう。

ルカの言う異質ってやつかな。それかガードしてる奴がいるか・・・。

でも兵隊は木っ端微塵って言ってたしな。

「ああ。そりゃそうだぜ。俺のいとこ殿ってば俺よりも遥かにめちゃ強だもん。それに流華は・・逃げねえよ。おっさん・・ド根性がなきゃトップが乗り込んでこないだろ。」

ってもう意識アレで失ったのか。目が白目をむいてるな・・・でも生きてる。

それは分かる。体がヒクヒクしてるし青白くはなってるけど生きているという感覚はある。

死体やら瀕死は嫌ってほどみてるんだ。俺。

でもなんつうか?視えない・・けどなあ

「そろそろ行くか。」

流華はそういっておっさんを地面に踵落としでめり込ませ肩に聖剣を突き刺して放置した。

俺・・死ぬときは自分からさっさと死ぬようにしよう!こんなの生き地獄だ・・

ああでも そうゆう世界で流華は・・まあいいか。

木のあたりに円を描く。

これってば・・・。

やっぱなあ・・

円の奥から賢者たちが「当主!」「島主殿。」と口々に言っているが。

島だ・・。というか本家だ。よく見るオヤジーズだ・・。

おっさんを軽く剣だけで持ち上げブンとその輪に放り投げた。

「その男を尋問せよ。今回攻撃を受けた首謀犯の片割れのトップである。もう片割れはまた明朝からでも捜索する。」

「は。理解。」端的に賢人と尋問係?まあ隠密のトップなんだけどその役所である凪様という人が答えている。

「その者・・異質な能力者である。力は未熟だが、幅は広い。その根まで調べよ。」

貶しまくってたくせに・・。

「生きて・・おるのですか・・な?」

こんだけ刺しまくってたらその質問はわかる。異常者に殺人された死体みたいだもの・・

「無論。現状では殺さないようにだけ・・は、したが神経などは一部切断した。体術などもっての他できぬであろうが・・。故もう歩き逃げることも出来ぬ。だが思考には一切手を加えていない。だから辿るか、聞き出すのだ。」

「は。何としてもそのように。」

「ゆえ思考に力を干渉させてないので能力は回復する可能性はないとは一概に言えぬ。人間らしい風貌をしてないゆえ切断した神経を繋げるかもしれんし・・もともと体内的な能力に特化した少し武術ができる程度の能力者のようだ。私と対面した後なにかを送ろうとした。」

「ということは・・」

「報告という言葉を照らし合わせても送る相手がまだ存在するのである。そして立場はそのほうが上であろう。・・深い問題である。それは送らせてないが今日はな。」

「ふむ・・・・視えないのは何故ですかな。」

「我々は尋問にて生きているかどうかをどのように・・」

「そこまで私が封じてあるゆえ・・もあるが元々異質の血。今日出会ったそんなものなぜも何もわかるわけなかろう。キオクには無い者である。何にせよ違う判断基準で生きているかどうか位・・聴診器でも血圧でも測れば良かろう。賢人ともあろう方々が・・揃いも揃って真に愚問である。視えないことこそ島民の証とも言える。気にせずとも良い。情報が私は欲しいのだ・・」

「は。・・申し訳。」

土下座?Σ(゜д゜lll)
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