俺とアイツといとこ殿!
流華でも賢人を叱ることってあるんだなあ・・愚問とか言ったぞ。確かにわかんねえならそれくらい出てもおかしくないよねえ・・けどビックリするんだって?状況とか見た感じとか。

普段はどっちかってーと調べられたり当主はこのようにあるべきだと上から言われるのに・・

こうゆう時って誰がなにをきめてどう進めるの?

ってなったら指針は流華なんだろうなあ・・そりゃ殆どの行動を賢人やら役所がするんだけどよ。

まあ島の言ってる不安はわかるけどな?

いきなり視えもしない人間をしかもよくわからない能力の奴を島に入れたくないというか

生理的に嫌がるあの感じ。

「そしてだ・・目隠しした後青銅にて尋問するように。連れていったら報告しなさい。青銅ではナニカを送ろうとする行為自体が・・出来ないであろうからな。煩わしくないであろ?私はそのあと解除する。」

「は。急がせます。」

青銅か・・・子供のころ行ったっきりだな・・ほんと名前の通り青カビだらけの洞窟だけど・・

不思議な空気の場所だった。怖いような・・不気味なような。

なんでそこなら安心だ的なノリなんだろう。

「うむ。こうして伸びている今は怪我も有るゆえ印も結べないが、印など戦っている時から結んでおらなんだ。全てが片付くまで青銅からけして出すでない。そして分かったらすぐに報告せよ。全てだ。」

確かに印を結んだり詠唱も見てねえな。

「は。理解。。」

「油断はならぬ。役所の方々は下手をされぬと信じておるが、その男が完全に何をするかどのような背景かまでは今は分からぬ。自決やら万が一尋問にて死んだとしても青銅で保管せよ。私がゆくまでだ。」

「死んだとしても島に・・・でございますか・・」

明らかに嫌な顔をする賢者たちと役所のおっさん達と後ろーにいるオバサン連中。

「賢者殿・・今は緊迫状態と心得よ。ノロの事もあったではないか。考え得る最悪の自体に備えるのだ。我々のようにその一族がいるかもしれぬと・・仮にいたならば・死んでも力をたどることができるものが、もし存在するなら島の場所がまずわかってしまう。それだけは避けねばならぬ。貴方がたは役所である。私同様に迷うことは許されぬぞ。」

「は。それは・・重々承知しておりますが・・・」まだまだ渋るな・・。

「・・もうよい。とにかく伝えたようにしなさい。島民が危ないゆえ島民には事実を伏せ、青銅には出入り禁止。あとは・・理解せよ。島は聖域ではない。今一度守るべきものは優先順位とはなんなのか、心得よ。我々が気を付けすぎて損はない。成すべきことを各々役所でするように!!!私もする。」

「は・・承知しました・・。」

そうだぞー自分らのことばっか考えてねえで子供やら免疫力の全くない奴らだって島にはいるんだ。

見知らぬ死体があるのは嫌だろうが 嫌とか嫌じゃねえって話じゃもうないことくらい俺だってわかる。

その辺が流華が呆れたり思う島の感覚とのズレなんだろうな。

優先順位が島と流華になってる。向こうは完全に。

「とりあえずここにいた部下なども一応はかなりの数を始末した。後片付けは神咲は今回しなくてよいと通達せよ。この惨状は見せて・・何がどう動いてくるのか私は見極めなければならぬ。」

「では・・そのように。」

そうか?誰かが回収しにくるかもしれないもんな?

そしたらもっといろんなことわかるかもしれないし。

「力の相性が非常に悪かったのと、この情報をいち早く持ち帰る為に一人で隠密に左翼が率先し動き、私が引継いだ故
犠牲は少なかったしすぐにこやつを打ち取れただが、左翼はひどくやられた。・・血も足りぬ。うちの体の作りからそやつら把握していたそこを突かれたのだ。主らも同じ体。気をつけよ」

こいつらも俺らも何世代も見続けてるような感覚だと15で年寄りを心配できるのかなあ・・親みたいに。俺はもうすぐ16だけどよ。

爺様も親よりほんとうの心配をしてくれる人だった。

「島主の言葉を信じぬわけではありませぬが・・にわかには・・」

信じられないんだよなあ・・わかる。

だって俺 ここにいたけどわからんもん。なにがなんだか。

「ゆえ気を付けて徹底的に調べよと言っている。私もはっきりとはわからんのだ。それに当主としてやることもある。どこから何がどう漏れているのか?多勢で動くと身元が割れてしまうし、こちらの情報を漏らしたくない。」

「は。理解。お気を付けて。」

「今は把握できない以上収集がつかないが、きちんとつけるつもりではいる。報告も随時する。その男は任せたぞ。報告書は追記にもう送ったので役所は皆目を通しておくように。」

追記・・か。追記という役所は蔵やら歴史とかのキオクの参照とは違って会社のアレとも違ってなんちゅうか?橋だな。

主にテレパスに長けていたりメモがデカイ人がよくなっている役所だ。結構他の役所に比べると・・だけど追記自体は数はいる。

血の使い方も流華が自分のことをほとんどしないのも無駄なことを考えるのをしないのも役所を分けて統括しているのも・・理由がある。

俺らは大きな一個のことを全部一人でやると普通にさっさと死ぬからだ。

どっかに優れてたらそいつはそれだけできれば良い。

そしたら違う奴がフォローにまわるから長いことできる。→みんな長生きできるって方式。

でも中途半端なそこそこ出来る奴ってのがいっぱいいても

それこそ収拾がつかないし無駄に血を使ってという話になる。

だから色々しなきゃいけなくなる純血は貴重だし、大事なんだ。

ルカが言う人間らしさというか奪われたとかそういうのってやっぱ不自然だよな。

小さい頃から押し付けられて嫌だったけど自分の体がそう出来ているんだからしょうがないし、

でもそうできていなかったら血が足りなくて死ぬ従兄弟も島民も居なかったとも思う。

だから他はなんにもしなくていいからやるべきことをしなさいと言われて育つ。

俺らだってそうだ。

まあ日常生活は自分でするけど緊急事態になったら俺は流華程じゃないけど攻撃部隊の特攻隊の上に立つ役所だろう。

戦い以外のことをする必要はない。

アイツはガードの方だろうな。それ以外する必要がないしむしろ求められてもない。むしろ邪魔だ。

島主とか当主とか純血とか神咲の会社の統括ってのはそれぞれほんとはやるべきことがある。

3つも4つも出来る流華が1000人に一人ってあのおっさんが言ってたけどもっとの確率でいないんだよ・・

そんなに血も力も知恵もカリスマも持ち合わせた純血なんて・・・すげえ勢いでない。

0じゃないらしいけど。まあでもその昔ってのは神咲グループは会社はなかったわけだから出来たとして3つだよな。

3つしてたのは・・いたらしいけどおとぎ話レベルでしか聞いたことがない。爺様を除いたら。

そういう意味では初の4つできる純血なわけだけど島の人間として何を優先するかってのは

純血であるってのと次は当主だ。家の政やら純血を見るためのものというか幹部をまとめたりしなくちゃいけない。

そのおんなじ位の場所で島自体の主これが島主なんだよな。
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