アオゾラ
「はい?」





声がした方を振り返ると、そこには男の人が立っていた。







同じ学校の制服だ……。





3年生かなぁ……?





すごく大人っぽいし




背も高い。





ブレザーとネクタイがとてもよく似合っている。





私はすっかり彼に見とれていた。




「えっと……すみません。道に迷ってしまいまして。学校を探しているんですが……。」







彼の言葉によって現実に引き戻される。





「学校?え、じゃあもしかして1年生なの……?」





びっくりして思ったことが言葉になってしまった。





「え?そうですが何か……?」





不思議そうに私を彼は見た。




「あっ、いや何でもない。学校ならここを真っ直ぐ行けばいいんだよ。」



私は慌ててごまかし、それから道を教える。





「ありがとう。」







そう言って彼は駆け出した。







誰……

だったのかな……?
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