【短編】なんであいつに勝てないの?!
「また2位?!!!!!」
小さい頃から、秀才だのと言われてきて、中学校生活は常に1位。高校だって都内トップ。模試でも常に1位だったし、高校にだって私に勝てる奴はいないとか思ってた。
けど、高校の新入生主席挨拶の連絡がこないからおかしいなって、この高校はないのかなって考えてたら、あったんだ!!!!!挨拶。
私連絡きてないけど…不思議に思ったとき、低音ボイスが体育館に響き渡った。
葉山 奏多。それが低音ボイスの持ち主だった。あろうことか葉山 奏多が新入生主席挨拶をしたのだ。
私は、それからもテストで1年間負け続け…今に至るというわけだ。