好き×100って言わせてよ。





「お〜、沙羅の弁当おいしそう!」




ちぃちゃんが、私の作った手作りお弁当をまじまじ見る。



「い〜な、ハンバーグにウインナー、チキンライスにグラタン!

どれもおいしいけど、やっぱり沙羅特性、だし巻き卵が1番だよね〜〜〜〜〜。」



どれもおいしいけど?





もう1度、私のお弁当を見ると、



「あっ!」




今、ちぃちゃんが言ったお弁当の具材が全て少しなくなっている。






「あ〜おいしかった、おいしかった!」



人のお弁当を食べて何を言う!






「ちぃちゃんヒドーイ、人のお弁当返せ〜〜〜〜〜〜!!」



「わわっ、ちょちょっ、私、お腹弱いんだって……………、きゃはははははは!!」



私はちぃちゃんの脇腹をこちょがした。





そうして私たちはしばらく、お互いの脇腹をこちょがしあった。



「ちょ…………、タンマ。」




先に止めたのは、やはりちぃちゃんだ。



私は、昨日買い物した時に買った、ミルクティーを口に含んだ。






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