幼馴染みとの恋。

「でさ?あいつは英語がダメなわけ。

何で彼女が何人もできたのかオレにはわかんねぇ」


「ふふっ、ダメだよ太陽。そんなこと言っちゃ悪いって。」


「ホントのことなんだから。正直になれって先生も言ってんじゃん?」


「嘘も方便。あ、教室着いたね。

学校案内ありがと、太陽」


「いえいえ〜」



こんなの、見たくなかった。



いや、見てよかったのかも。


現実を知れたよ。



「...休み時間、あと10分あるけど。

どうする?ここにいる?」



康太は本当に優しい。


吹っ切れる。大丈夫。


こう言ったって康太は俺が岡野さん...純愛のことを好きなのを知ってる。


「俺、吹っ切れる自信ないよ...。」


気づいたら声に出してた。



小さい声で。


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