幼馴染みとの恋。

あたしがこんなに異性のために頑張ったのなんて初めてなのに。


そんな時でさえそんな笑顔を見せて嘘をつくんだね。


見ていたからわかるのに。



その笑顔がニセモノだってこと。



「...嘘つき。嘘つき嘘つき嘘つき。

付き合うくせに。嬉しいくせに。」


きっとゆーは...悠弥はあたしが悠弥のことを好きなんだって気付いてる。


どんなに鈍感でもすぐにわかること。



「あたしのこと気を遣ってるのなら本当のことを言って。」


大丈夫。


ここでフラれたら諦める。



覚悟はある。




「...あたし、悠弥にちゃんと言われないと諦められないから。

だから...フッてください。



...あたし、結構前から悠弥が好きでした。

...付き合ってください。」



答えは―――



< 35 / 40 >

この作品をシェア

pagetop