素直に…
幼い思い出
「まおちゃん!将来は僕のお嫁さんになってね!」
「うん!まお、はる君のお嫁さんになるね!」
「約束だよ?」
「約束!」

…ジリジリジリジリジリジリっ!!!
あー。
思い出してしまった。
そういえば、春人とそんな約束してたねー。あたしったら。

「まーおー!入学式おくれるわよー!」

ん?
今何時だ?
…8時10分だ。
ってことは?
入学式まで後30分しかないじゃん!

「きゃー!!ママー!なんで起こしてくれなかったのー!」

「起こしても起きなかったのはあんたでしょー?」

うっ。
ですよね。
申し遅れました!
私、原沢真央といいます!
今日から高校1年生なのです!!
見た目はいたって平凡平凡。
チビで可愛げのない女の子です。

「それじゃママー!いってきまーす!」

今日から高校生かー!
楽しみだなー♡
高校生になったんだから、彼氏ほしいなー!
ムフフ♪♪

「うわ。何ニヤけてんの?
気持ち悪。相変わらずブスだな」

朝からこんな事行ってくんのはあいつだけ。

「うっさいなー春人。黙ってよ。
こっちは彼氏作るの楽しみにしてたんだから♪♪」

「は?お前が?ムリムリ」

朝からこんな失礼な事言ってるのは、
相沢春人。あたしの幼なじみなのです!
家が隣で、親同士仲いいのでほぼ毎日一緒にいます。

そんなことより!
クラス発表どこかなー?
この中から彼氏ができたりするかもだから、素敵なクラスがいいなぁ♡
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