殺し屋ゲーム
「…おま…! 何で…?! 」
と言い、倒れてしまった男子生徒。
私はいきなりのことにビックリして固まっていた。
「…あと…あと2人…!」
我にかえり声がした方に目を向けるとそこには…
「…奈々…」
奈々が立っていた。
奈々の手にはカッターナイフが握られていて、男子生徒を殺したのが奈々だということは一目瞭然だった。
「…どうして…?」
まぁ、AB型だから…っていうのが普通でしょうね。
「…柑奈…そんなに怯えないで…?
私は柑奈を殺したりはしないよ…だって私は柑奈のこと大好きだから…」
いつもなら嬉しいと思うこの言葉も今は別だ。
「柑奈も私には生きてもらいたいでしょ…?」
まぁ、私も奈々のことは好きだからね…。
「…生きて…ほしいよ…?」
「…よかった…やっぱり柑奈は私の味方だね」
そんなこと言われても…
この場で奈々に生きてほしいと言うのはあっているのだろうか…?