殺し屋ゲーム
この学校にいる女子の中で1番好き。
「…柑奈」
奈々の顔が急に険しくなった。
「ん?」
「…あのさ…、殺し屋ゲームのこと聞いた?」
やっぱり奈々も知ってるんだね。
「…東野学校で行われたっていうやつでしょ?」
「うん…。うちらの学校、大丈夫かな?」
一応奈々も警戒はしてるのね。
「…分からないけど警戒はしておいたほうがいいと思うよ。
うちの学校、人数が多いから殺し屋に依頼する人が出てくるかも…」
東野学校でのことを面白がってね。
と最後に付け加えた。
「だよね。柑奈はそんなことしないでしょ?」
…奈々は私のことを疑ってるのかしら…?
まぁ、人が信じれなくなるのも分からなくはない。
「そんなことしないよ。知り合いに殺し屋なんていないしね…」
「…そうだよね。ごめん、疑ったりして…」
「…全然いいよ。気にしないで」