コイツ、俺の嫁候補。
く、悔しい……。たしかにそうなんだけどさ!
恥ずかしさと少しの腹立たしさが入り混じって、あたしは顔を熱くさせながらぷいっとそっぽを向く。
「は、花火も見逃しちゃったじゃん! もう終わっちゃうよ」
口を尖らせるあたしの顔は、再びぐいっと那央の方へと向かされる。
「花火なんかより、俺だけを見てろ」
「っん……!」
──二度目のキスは少し荒っぽくて。
治まらない胸の高鳴りも相まって、あたしは本当に窒息しそうだ。
……かと思いきや、ふにふにと唇の感触を確かめるように優しくついばまれたり。
初めての柔らかな感覚に、全身がとろけそう。
ぎゅっと那央のシャツを掴んでいないと、崩れ落ちてしまいそうだった。
何度もくっついた唇が離され、恥ずかし過ぎてすぐに俯くと。
小さく笑った那央は、今度は頭をそっと引き寄せ、壊れ物を扱うようにあたしを胸に抱きしめてくれた。
──好き。
好きだよ、那央。
溢れ出す想いはもう止められない。
そんなあたし達を祝福するかのように、色鮮やかな花火が照らしてくれるのだった。
恥ずかしさと少しの腹立たしさが入り混じって、あたしは顔を熱くさせながらぷいっとそっぽを向く。
「は、花火も見逃しちゃったじゃん! もう終わっちゃうよ」
口を尖らせるあたしの顔は、再びぐいっと那央の方へと向かされる。
「花火なんかより、俺だけを見てろ」
「っん……!」
──二度目のキスは少し荒っぽくて。
治まらない胸の高鳴りも相まって、あたしは本当に窒息しそうだ。
……かと思いきや、ふにふにと唇の感触を確かめるように優しくついばまれたり。
初めての柔らかな感覚に、全身がとろけそう。
ぎゅっと那央のシャツを掴んでいないと、崩れ落ちてしまいそうだった。
何度もくっついた唇が離され、恥ずかし過ぎてすぐに俯くと。
小さく笑った那央は、今度は頭をそっと引き寄せ、壊れ物を扱うようにあたしを胸に抱きしめてくれた。
──好き。
好きだよ、那央。
溢れ出す想いはもう止められない。
そんなあたし達を祝福するかのように、色鮮やかな花火が照らしてくれるのだった。