コイツ、俺の嫁候補。
舞花はきゃあきゃあと盛り上がっているけど、あたしは別に理想が高いわけじゃない。
ただ、イケメンだと認定するラインは高いかもしれないけどね。
那央はそのラインを軽く越えてる。けど、あたしの中で一番はやっぱり樋田先輩だもん。彼を越える人はなかなかいない。
「で、片霧くんと何か話したの?」
「……特に」
そう言われてみれば。何話したっけ?
知ったのは彼の家の場所と兄弟のこと、あとクラスくらいで、特別な情報は何も入手してないし。
……あ、部活入ってるって言ってたけど何部なんだろ。てか、それより問題は自分の部活だって。
ぼんやりと考えながら、ふと体育館へ繋がる廊下の掲示板に目をやる。
様々な部活をアピールしたプリントが貼られた中に、ルーズリーフの切れ端みたいなものが一枚、今にも飛ばされそうに風に揺れている。
それが妙に気になって近付いた。
「……ん? “家事が得意な部員募集中。カセイクラブ”?」
それはただマジックで書かれただけの、本当に募集する気があるのかと疑いたくなるような紙だった。
ただ、イケメンだと認定するラインは高いかもしれないけどね。
那央はそのラインを軽く越えてる。けど、あたしの中で一番はやっぱり樋田先輩だもん。彼を越える人はなかなかいない。
「で、片霧くんと何か話したの?」
「……特に」
そう言われてみれば。何話したっけ?
知ったのは彼の家の場所と兄弟のこと、あとクラスくらいで、特別な情報は何も入手してないし。
……あ、部活入ってるって言ってたけど何部なんだろ。てか、それより問題は自分の部活だって。
ぼんやりと考えながら、ふと体育館へ繋がる廊下の掲示板に目をやる。
様々な部活をアピールしたプリントが貼られた中に、ルーズリーフの切れ端みたいなものが一枚、今にも飛ばされそうに風に揺れている。
それが妙に気になって近付いた。
「……ん? “家事が得意な部員募集中。カセイクラブ”?」
それはただマジックで書かれただけの、本当に募集する気があるのかと疑いたくなるような紙だった。