コイツ、俺の嫁候補。
バイトが終わり、ロッカーに押し込んでいたお泊りグッズと、ケーキの箱を持ってバックルームから出ると。
「お疲れさーん」
「那央!」
マフラーをぐるぐる巻きにした那央が、コミック雑誌を立ち読みしていた。
今日は何の予定もないから迎えに行くって言ってくれたんだよね。
「見てこれ! ケーキもらっちゃった。皆で食べよ」
「こんなんもらえんの? すげーな。ま、あいつらにほとんど食われるだろうけど」
そんな話をしながら、那央はあたしの荷物を持ってくれて、もう片方の手を繋いで歩く。
まだ5時だというのに外はもう真っ暗で、寒いけど那央と一緒だとあったかい。
もう何度かお邪魔している片霧家に着き、慣れた動作で部屋に上がると。
──パァン!!
「ひゃっ!?」
「「メリークリスマ~ス!!」」
大きな弾ける音にビクッと肩をすくめると、クラッカーを手にした皆が、キョトンとするあたしを見て大笑い。
「俺らのクリスマスってこんな感じ」
いえー!と盛り上がる皆を冷静に指差す那央に、あたしは思わず吹き出した。
「お疲れさーん」
「那央!」
マフラーをぐるぐる巻きにした那央が、コミック雑誌を立ち読みしていた。
今日は何の予定もないから迎えに行くって言ってくれたんだよね。
「見てこれ! ケーキもらっちゃった。皆で食べよ」
「こんなんもらえんの? すげーな。ま、あいつらにほとんど食われるだろうけど」
そんな話をしながら、那央はあたしの荷物を持ってくれて、もう片方の手を繋いで歩く。
まだ5時だというのに外はもう真っ暗で、寒いけど那央と一緒だとあったかい。
もう何度かお邪魔している片霧家に着き、慣れた動作で部屋に上がると。
──パァン!!
「ひゃっ!?」
「「メリークリスマ~ス!!」」
大きな弾ける音にビクッと肩をすくめると、クラッカーを手にした皆が、キョトンとするあたしを見て大笑い。
「俺らのクリスマスってこんな感じ」
いえー!と盛り上がる皆を冷静に指差す那央に、あたしは思わず吹き出した。