コイツ、俺の嫁候補。
先輩の話をする時の奈々ちゃんは、いつでも幸せそうだ。
文化祭の後、しばらくして付き合い始めた二人は今も順調に続いているみたい。
三年生はもうほとんど学校に来ないからあまり先輩も見かけないし、なんだかすでに懐かしく感じる。
「センター試験受ける人はこれからが勝負だものね。私達はもう決まってるからこうして顔が出せるんだけど」
藤丸先輩に熱々のお餅を鍋に投入させつつ、カレンさんが笑う。
カレンさん達はすでに合格が決まっているらしく、時間があるからとカセイクラブには参加するのだ。
「縁ちゃんも片霧くんも、そのうちやりたいことが見付かるから大丈夫よ」
「人生なるようになるからな」
先輩二人のアドバイスはなんとも適当だけど、そんなもんなのかなぁ。
那央をちらりと見やると、やっぱり余裕の笑みを浮かべている。
「大丈夫だって。将来のことは心配しなくても俺が嫁にもらってやるから」
「あのねぇ……」
皆がいる前でそーいう冗談を言うのはやめてよね……。
ネクラ以外の皆が、ぽっと頬を染めてあたし達を見ているのだった。
文化祭の後、しばらくして付き合い始めた二人は今も順調に続いているみたい。
三年生はもうほとんど学校に来ないからあまり先輩も見かけないし、なんだかすでに懐かしく感じる。
「センター試験受ける人はこれからが勝負だものね。私達はもう決まってるからこうして顔が出せるんだけど」
藤丸先輩に熱々のお餅を鍋に投入させつつ、カレンさんが笑う。
カレンさん達はすでに合格が決まっているらしく、時間があるからとカセイクラブには参加するのだ。
「縁ちゃんも片霧くんも、そのうちやりたいことが見付かるから大丈夫よ」
「人生なるようになるからな」
先輩二人のアドバイスはなんとも適当だけど、そんなもんなのかなぁ。
那央をちらりと見やると、やっぱり余裕の笑みを浮かべている。
「大丈夫だって。将来のことは心配しなくても俺が嫁にもらってやるから」
「あのねぇ……」
皆がいる前でそーいう冗談を言うのはやめてよね……。
ネクラ以外の皆が、ぽっと頬を染めてあたし達を見ているのだった。