コイツ、俺の嫁候補。
車の中では、那央と一緒に乗るなんて変な感じだなと思いつつ、おばあちゃんの話を彼に聞かせていた。
恋バナするのが好きだとか、あたしの花嫁姿を見るのが夢だとか。
そういえば前、おばあちゃんも那央に会ってみたいって言ってたし喜ぶかも。
最近は趣味だった編み物もまったく興味がなくなってしまい、妄想を現実だと思い込んで、おかしな言動をすることが増えたらしい。
でも今日はあたしもいるし、きっといつも通りのおばあちゃんでいてくれるよね。
施設に着くと、健司おじさんがあたし達を迎えてくれた。
けれど、当然おじさんもあたしの横に並ぶ那央を見てキョトンとするわけで。
「えーっと、君は……?」
「縁の彼氏の片霧那央くんよ。さっきちょうど会ったの」
「えっ!!」
お母さんが紹介すると、目を見開くおじさん。
そのまま固まるおじさんに、那央は再び笑顔で会釈する。
「はじめまして、片霧です。今日は突然ついてきてしまってすみませ──」
「おぉぉ君がウワサの那央くんかぁ~~!!」
「ぅお」
頬を紅潮させたおじさんは、あたしと再会した時のように那央に熱い抱擁をかました。
恋バナするのが好きだとか、あたしの花嫁姿を見るのが夢だとか。
そういえば前、おばあちゃんも那央に会ってみたいって言ってたし喜ぶかも。
最近は趣味だった編み物もまったく興味がなくなってしまい、妄想を現実だと思い込んで、おかしな言動をすることが増えたらしい。
でも今日はあたしもいるし、きっといつも通りのおばあちゃんでいてくれるよね。
施設に着くと、健司おじさんがあたし達を迎えてくれた。
けれど、当然おじさんもあたしの横に並ぶ那央を見てキョトンとするわけで。
「えーっと、君は……?」
「縁の彼氏の片霧那央くんよ。さっきちょうど会ったの」
「えっ!!」
お母さんが紹介すると、目を見開くおじさん。
そのまま固まるおじさんに、那央は再び笑顔で会釈する。
「はじめまして、片霧です。今日は突然ついてきてしまってすみませ──」
「おぉぉ君がウワサの那央くんかぁ~~!!」
「ぅお」
頬を紅潮させたおじさんは、あたしと再会した時のように那央に熱い抱擁をかました。