コイツ、俺の嫁候補。
あたしも今日のことがあって、やっと前向きになれてきたの。
「あたし、本当に応援してるから。頑張って、絶対合格して」
──那央の背中を、押せるようになったよ。
「那央なら立派な警察官になれるよ! 皆が憧れるような、カッコいいお巡りさんに」
『……ありがと、縁』
あぁ、やっと素直に応援することが出来たっていうのに……どうしてまた泣けてくるんだろう。
あたしも強くなろうって思ったんだけどな。まだまだダメか。
那央に悟られないように静かに涙を拭っていると、ヤツはこんなことを言う。
『あと、勘違いすんなよ。ずっとそばにいるって言ったの、嘘じゃないから』
「え……だって」
『いつかわかるよ、俺が言った意味が』
「……どういうこと?」
『あー、縁のチョコうめー』
「ちょっと!」
久々に出たマイペースっぷりに、あたしは思わず笑ってしまった。
那央が言うことはよくわかんないけど。
とりあえず胸につっかえていたものが取れて、スッキリした気分になれた。
きっともう大丈夫。
あたしもちゃんと、大切なものを掴めそうな気がする──。
「あたし、本当に応援してるから。頑張って、絶対合格して」
──那央の背中を、押せるようになったよ。
「那央なら立派な警察官になれるよ! 皆が憧れるような、カッコいいお巡りさんに」
『……ありがと、縁』
あぁ、やっと素直に応援することが出来たっていうのに……どうしてまた泣けてくるんだろう。
あたしも強くなろうって思ったんだけどな。まだまだダメか。
那央に悟られないように静かに涙を拭っていると、ヤツはこんなことを言う。
『あと、勘違いすんなよ。ずっとそばにいるって言ったの、嘘じゃないから』
「え……だって」
『いつかわかるよ、俺が言った意味が』
「……どういうこと?」
『あー、縁のチョコうめー』
「ちょっと!」
久々に出たマイペースっぷりに、あたしは思わず笑ってしまった。
那央が言うことはよくわかんないけど。
とりあえず胸につっかえていたものが取れて、スッキリした気分になれた。
きっともう大丈夫。
あたしもちゃんと、大切なものを掴めそうな気がする──。