コイツ、俺の嫁候補。
えーん、と子供みたいに泣くあたし。
周りの皆は笑いながらも、もらい泣きしてくれる子までいた。
舞花も目元を拭って隣に座ると、あたしの肩をぎゅっと抱く。
「皆縁のことが好きだからこうやってくれるんだよ。私はまた来年も、その先もずっとお祝いしてあげたい」
「舞花ぁ……」
「大好きだよ、縁」
なに彼氏みたいなこと言ってんの。
これ以上泣かせないでよね。
……あたしも大好きだよ、舞花。
こんなに想ってくれる人達がいたのに、どうしてあたしは孤独を感じていたんだろう。
卒業して、もしも離れ離れになったとしても、きっとこの友情は消えることはない。
少なくとも舞花は。
彼女の嘘偽りのない笑顔は、そう信じさせてくれる。
──あたしは、一人なんかじゃない。
「ちょっとちょっと。無駄に甘いよ二人」
「舞花ちゃんイケメン過ぎだしー」
「やばっ、先生の声聞こえた! 静かに静かに!」
賑やかでとっても幸せな18歳の始まり。
今年も素敵な一年になりそうな予感がした。
周りの皆は笑いながらも、もらい泣きしてくれる子までいた。
舞花も目元を拭って隣に座ると、あたしの肩をぎゅっと抱く。
「皆縁のことが好きだからこうやってくれるんだよ。私はまた来年も、その先もずっとお祝いしてあげたい」
「舞花ぁ……」
「大好きだよ、縁」
なに彼氏みたいなこと言ってんの。
これ以上泣かせないでよね。
……あたしも大好きだよ、舞花。
こんなに想ってくれる人達がいたのに、どうしてあたしは孤独を感じていたんだろう。
卒業して、もしも離れ離れになったとしても、きっとこの友情は消えることはない。
少なくとも舞花は。
彼女の嘘偽りのない笑顔は、そう信じさせてくれる。
──あたしは、一人なんかじゃない。
「ちょっとちょっと。無駄に甘いよ二人」
「舞花ちゃんイケメン過ぎだしー」
「やばっ、先生の声聞こえた! 静かに静かに!」
賑やかでとっても幸せな18歳の始まり。
今年も素敵な一年になりそうな予感がした。