コイツ、俺の嫁候補。
「やったね、那央! すごいよ!」
「まぁ、まだ一次だからな。この次でガッツリ落とされるんだろうから」
「それでも確実に夢に近付いてるじゃん。すごいことだよ!」
那央ももちろん喜んでいるけど落ち着いていて、あたしの方が興奮していた。
那央が一歩ずつ夢に近付いていくのは、本当に嬉しい。
でもそれは、同時に遠恋のスタートにも近付いているということ。
複雑な想いが胸の中を駆け巡る。
そのまま一緒に帰ることにしたあたし達は、おなじみの河原に向かって歩いた。
あたしは自転車を押しているせいで、手を繋げないのが少し残念だけど。
やっぱり那央は、遠恋のことについては何も触れないけど、本当はどう思ってるんだろう……。
そんな想いを巡らせていた時。
「あ」
突然何かに気付いたように立ち止まった那央の視線を追うと、河川敷に見たことのある人影が。
あれは……華ちゃんと美雨ちゃん?
二人で遊んでるみたい。
「まぁ、まだ一次だからな。この次でガッツリ落とされるんだろうから」
「それでも確実に夢に近付いてるじゃん。すごいことだよ!」
那央ももちろん喜んでいるけど落ち着いていて、あたしの方が興奮していた。
那央が一歩ずつ夢に近付いていくのは、本当に嬉しい。
でもそれは、同時に遠恋のスタートにも近付いているということ。
複雑な想いが胸の中を駆け巡る。
そのまま一緒に帰ることにしたあたし達は、おなじみの河原に向かって歩いた。
あたしは自転車を押しているせいで、手を繋げないのが少し残念だけど。
やっぱり那央は、遠恋のことについては何も触れないけど、本当はどう思ってるんだろう……。
そんな想いを巡らせていた時。
「あ」
突然何かに気付いたように立ち止まった那央の視線を追うと、河川敷に見たことのある人影が。
あれは……華ちゃんと美雨ちゃん?
二人で遊んでるみたい。