コイツ、俺の嫁候補。
「何でまたあいつらに会っちまうんだ……」
うなだれる那央に笑っていると、こっちに気付いた華ちゃんも「あ!」と声を上げた。
「那央にぃ! デートしてる暇があるなら美雨と一緒に遊んでやってよ!」
「ふざけんな。たまにはデートを優先させろ」
言い合う二人の間で、よく喋るようになった美雨ちゃんは「ケンカはだめー」と叫ぶ。
そして、あたしに「見て見て~」と言うと、手に持ったシロツメクサを見せてきた。
華ちゃんも丸い輪の形をした花かんむりを作っている。
「うわ、すごい上手! 懐かしい~!」
「美雨がどうしても外に遊びに行きたいって言うから作ってあげてたの。こんな時期まで咲いてるの珍しいし」
「へー、シロツメクサって普通はもう咲いてないの?」
「だいたい9月頃までじゃない? 縁って花とか女らしいことに無頓着そうだよね」
クッと笑うイヤミな華ちゃん……くそぅ。
「昔からこんな遊びばっかしてたよなぁ。俺も作れるんだぜ」
「那央にぃは何気に器用だよね。料理は出来ないくせに」
「お前に言われたくねー」
うなだれる那央に笑っていると、こっちに気付いた華ちゃんも「あ!」と声を上げた。
「那央にぃ! デートしてる暇があるなら美雨と一緒に遊んでやってよ!」
「ふざけんな。たまにはデートを優先させろ」
言い合う二人の間で、よく喋るようになった美雨ちゃんは「ケンカはだめー」と叫ぶ。
そして、あたしに「見て見て~」と言うと、手に持ったシロツメクサを見せてきた。
華ちゃんも丸い輪の形をした花かんむりを作っている。
「うわ、すごい上手! 懐かしい~!」
「美雨がどうしても外に遊びに行きたいって言うから作ってあげてたの。こんな時期まで咲いてるの珍しいし」
「へー、シロツメクサって普通はもう咲いてないの?」
「だいたい9月頃までじゃない? 縁って花とか女らしいことに無頓着そうだよね」
クッと笑うイヤミな華ちゃん……くそぅ。
「昔からこんな遊びばっかしてたよなぁ。俺も作れるんだぜ」
「那央にぃは何気に器用だよね。料理は出来ないくせに」
「お前に言われたくねー」