コイツ、俺の嫁候補。
。:*°好きになってくれて、ありがとう
クリスマスに年末年始。
那央や家族とささやかなお祝いをして、あっという間に1月後半。
今年もいよいよセンター試験日がやってきた。
慣れない試験会場の席に座り、あたしは合格祈願のお守りを握りしめる。
大丈夫、落ち着いてやれば大丈夫。
この間の模試もギリギリだけどA判定だったし!
それに、お母さん達と那央と舞花、三回もお参りしたもん。
これでダメなら二度とおさい銭なんかやらないからね!と神様にケンカを売りつつ、あたしは試験に臨んだ。
*
必死に勉強した甲斐あって、終わってみるとそれなりに手応えを感じた。
これならいけるかもしれない。
まぁ、そこそこ自信があっても、やっぱり合格発表までは気が気じゃないけど。
そわそわしながら、でも解放感いっぱいの清々しい気分で、帰りの電車を待つ間、那央に電話を掛けた。
「もしもし、那央? 全部終わったよ」
『おーお疲れ。どうだった?』
「まあまあかな」
『って言えるってことは大丈夫だな!』