コイツ、俺の嫁候補。
。:*°ずっと、一生愛してる
──それから、那央に会えたのは約4ヶ月後。
聞いていた通り、始めはほとんど連絡が取れず、慣れない生活もあってホームシック気味だったあたし。
気を許せる友達が出来てから、ようやく大学生活を楽しめるようになった。
お盆休みに三日間だけ帰ってきた那央だけど、実家以外の外泊を禁止されているから、あたしが片霧家に泊まらせてもらったんだ。
……でも、昼間くらいはやっぱり二人きりになりたいわけで。
あの時、初めてラブホテルを利用したっけ。
那央のお嫁さんになる条件、そこで全部クリアしてやったわよ。
その後はお正月に会い、無事警察学校を卒業した那央は、実家から片道約1時間半の場所の交番に配属された。
距離は近くなったものの、逆にまとまった休みは取れなくなり、会える頻度は年2、3回と変わらなかった。
会えた時は、離れていた寂しさを埋めるように、一日中抱き合って、たくさん話をして過ごす。
そんなほろ苦い遠恋は、あたしが卒業するまでの4年間、ずっと続いたのだった。