コイツ、俺の嫁候補。
教会の中に足を踏み出す直前、あたしは掴まる腕にぎゅっと力を込めて口を開いた。
「今まで支えてくれて、ありがとう。──お父さん」
驚いたようにあたしを見下ろした彼は、すぐに目元を片手で覆う。
その手の下から、一筋の雫がこぼれたのが見えて、あたしももう涙を堪えきれなかった。
こんな時に言うなんて、感動屋のお父さんには勘弁してほしかったかな?
でも、言えてよかった。
あたしもずっと、心に引っ掛かっていたから。
受験勉強していた時も、新生活をする時も、就活中も。
いつもあたしを支えて、励ましてくれて。それが何より心強かった。
正真正銘、あたしのもう一人のお父さんだよ。
二人、涙をこぼしながら、ゆっくりバージンロードを歩く。
周りには、たくさんの友達や職場の仲間が祝福してくれている。
離れてもずっと連絡を取り合って、変わらずに仲良くしてくれている舞花や奈々ちゃんも、すでにもらい泣きしていた。
そして、徐々に近付く、最愛の人。
「今まで支えてくれて、ありがとう。──お父さん」
驚いたようにあたしを見下ろした彼は、すぐに目元を片手で覆う。
その手の下から、一筋の雫がこぼれたのが見えて、あたしももう涙を堪えきれなかった。
こんな時に言うなんて、感動屋のお父さんには勘弁してほしかったかな?
でも、言えてよかった。
あたしもずっと、心に引っ掛かっていたから。
受験勉強していた時も、新生活をする時も、就活中も。
いつもあたしを支えて、励ましてくれて。それが何より心強かった。
正真正銘、あたしのもう一人のお父さんだよ。
二人、涙をこぼしながら、ゆっくりバージンロードを歩く。
周りには、たくさんの友達や職場の仲間が祝福してくれている。
離れてもずっと連絡を取り合って、変わらずに仲良くしてくれている舞花や奈々ちゃんも、すでにもらい泣きしていた。
そして、徐々に近付く、最愛の人。