コイツ、俺の嫁候補。
「おままごとしてるんだ、やっぱり女の子だね~。あ、人参くれるの? ありがとう~」
人参のおもちゃをお皿に乗せて渡してくれる美雨ちゃん。本当に可愛いなぁ。
……ふと、あたしを見つめる那央の視線に気付いた。
この間料理してる時もそうだったけど、優しい瞳で、なんだか愛おしそうに見つめるからドキッとしてしまう。
あたしはすぐに視線と話題を逸らした。
「あ、ねぇ、他の皆は?」
「美央と華は買い物、翔は友達の家に遊びに行ってる。母さんは今来ると思うけど」
「え、今来る?」
そう聞き返した直後、パタパタと階段を下りる音が聞こえてきた。そして。
「なーお、この洗濯物畳んでおいてね~! ……あらっ、どなたかしら? この可愛い女の子は」
大量の衣服を詰め込んだ大きな洗濯カゴを持った、長い髪の綺麗な女性が現れ、あたしを見て目を丸くした。
ま、まさか、この人が……。
「母さん、この子が縁。この間夕飯作ってくれた……」
「あなたが縁ちゃん!? きゃー会えて嬉しいわ~!」
「はうっ」
タックルされたかと思うくらいの勢いで、あたしはぎゅうっとハグされた。
人参のおもちゃをお皿に乗せて渡してくれる美雨ちゃん。本当に可愛いなぁ。
……ふと、あたしを見つめる那央の視線に気付いた。
この間料理してる時もそうだったけど、優しい瞳で、なんだか愛おしそうに見つめるからドキッとしてしまう。
あたしはすぐに視線と話題を逸らした。
「あ、ねぇ、他の皆は?」
「美央と華は買い物、翔は友達の家に遊びに行ってる。母さんは今来ると思うけど」
「え、今来る?」
そう聞き返した直後、パタパタと階段を下りる音が聞こえてきた。そして。
「なーお、この洗濯物畳んでおいてね~! ……あらっ、どなたかしら? この可愛い女の子は」
大量の衣服を詰め込んだ大きな洗濯カゴを持った、長い髪の綺麗な女性が現れ、あたしを見て目を丸くした。
ま、まさか、この人が……。
「母さん、この子が縁。この間夕飯作ってくれた……」
「あなたが縁ちゃん!? きゃー会えて嬉しいわ~!」
「はうっ」
タックルされたかと思うくらいの勢いで、あたしはぎゅうっとハグされた。