小春日和の恋
五十嵐くんのバスケは、パフォーマンスのある華麗な動きが目を惹くプレイ。
小野くんは基本に忠実で、指先まで綺麗なフォームで目を惹く。
二人は対照的なのに、試合になると、二人の利点を生かして、チームを勝利へと導いていく。
初めて、小野くんの綺麗なシュートを見たとき、恋に落ちたの。
きっと恋に落ちたのはわたしだけじゃない。
今、小野くんのまわりを固めている女子たちも同じだろう。
「……たくっ。何なんだよ!! いっつもハルばっかり。俺だって負けず劣らずな男子だと思わない?」
横から声がして、わたしは顔を動かすと、不満顔の五十嵐くんが仁王立ちしていた。
「黙ってればね、五十嵐もそれなりにモテたんじゃない? あんた、欲望丸出し野郎だから。男子に人気があっても、女子には引かれるよ」
沙羅ちゃんが、ニヤリと笑って、五十嵐くんにひじ打ちした。
五十嵐くんは「なんだよ」と不満をぼやいて、腕を組んだ。
「あいつ、素っ裸同然の格好だったぜ。後輩やら女子やら……私物を獲られまくってる。パンイチで帰るつもりかよ」
小野くん……、モテるから。
卒業しちゃう彼の私物をお守り代わりに欲しいと思う女子は多いと思う。
小野くんは基本に忠実で、指先まで綺麗なフォームで目を惹く。
二人は対照的なのに、試合になると、二人の利点を生かして、チームを勝利へと導いていく。
初めて、小野くんの綺麗なシュートを見たとき、恋に落ちたの。
きっと恋に落ちたのはわたしだけじゃない。
今、小野くんのまわりを固めている女子たちも同じだろう。
「……たくっ。何なんだよ!! いっつもハルばっかり。俺だって負けず劣らずな男子だと思わない?」
横から声がして、わたしは顔を動かすと、不満顔の五十嵐くんが仁王立ちしていた。
「黙ってればね、五十嵐もそれなりにモテたんじゃない? あんた、欲望丸出し野郎だから。男子に人気があっても、女子には引かれるよ」
沙羅ちゃんが、ニヤリと笑って、五十嵐くんにひじ打ちした。
五十嵐くんは「なんだよ」と不満をぼやいて、腕を組んだ。
「あいつ、素っ裸同然の格好だったぜ。後輩やら女子やら……私物を獲られまくってる。パンイチで帰るつもりかよ」
小野くん……、モテるから。
卒業しちゃう彼の私物をお守り代わりに欲しいと思う女子は多いと思う。