小春日和の恋
「日向は縮んだ?」と首を傾げて、小野くんがわたしの頭にポンと手をのせた。
「縮んでない! 伸びても……ない、けど」
中2ですっかり身長が止まってしまった。
小野くんはまだまだ成長期みたい。身長も高くなったし……身体つきも中学のときよりしっかりしている。
顔つきも随分と大人びてしまって、中学のころとは違うね。
「ハル、何やってるの? ミーティングするよ」
小野くんの背後から女子の声が飛んできた。
小野くんの顔がくるりと動くと、「はい」と女子に返事をする。
「日向、五十嵐もバスケに復活した」
小野くんはそれだけ言うと、わたしに背を向けて歩き出した。
小野くんの隣には、小野くんと同じバスケ部のジャージを着ている女子が並んだ。
女子は親しげに小野君の背中をバシッと叩き、笑顔を向ける。
女子が小野くんの背中に手をまわしたまま、ちらりとわたしのほうに視線を動かした。
『誰?』と口が動くのが見えた。
小野くんがなんと答えたのか。わたしには聞こえなかった。
中学校の同級生。中学のときの部活のマネ。
小野くんから見たら、わたしはそんな程度だろうか。
「縮んでない! 伸びても……ない、けど」
中2ですっかり身長が止まってしまった。
小野くんはまだまだ成長期みたい。身長も高くなったし……身体つきも中学のときよりしっかりしている。
顔つきも随分と大人びてしまって、中学のころとは違うね。
「ハル、何やってるの? ミーティングするよ」
小野くんの背後から女子の声が飛んできた。
小野くんの顔がくるりと動くと、「はい」と女子に返事をする。
「日向、五十嵐もバスケに復活した」
小野くんはそれだけ言うと、わたしに背を向けて歩き出した。
小野くんの隣には、小野くんと同じバスケ部のジャージを着ている女子が並んだ。
女子は親しげに小野君の背中をバシッと叩き、笑顔を向ける。
女子が小野くんの背中に手をまわしたまま、ちらりとわたしのほうに視線を動かした。
『誰?』と口が動くのが見えた。
小野くんがなんと答えたのか。わたしには聞こえなかった。
中学校の同級生。中学のときの部活のマネ。
小野くんから見たら、わたしはそんな程度だろうか。