ワケあり!?社内恋愛
7章 あなたの幸せ
「あー頭いたい……」
「大丈夫ですか?」
朝、いつもの時間に起き、隣で眠った亜由美さんも一緒に起こした。
上半身だけ起こした亜由美さんは、明らかに万全ではなくて……
「こりゃ、完全に二日酔いだわ……」
「昨日どんだけ飲んだんですか……」
この様子から、昨日あたしの家に来たときに持っていた熱燗は、すでに何本目かみたいだった。
「会社、行けます?」
「あー……」
亜由美さんは、右手で頭を抱えながら、考え込んでいて……。
「今日は午前休とる。
急ぎの仕事ないし。
あとで会社にメール入れておくから大丈夫」
「わかりました……。
じゃあ、あたしはあと少ししたら家を出るので、鍵は会社に持ってきてください」
「はーい。ありがと」
それだけ言うと、亜由美さんは再び布団の中へ。
そんな姿を見て、苦笑しか漏れてこなかった。