ワケあり!?社内恋愛
「今がチャンスなんじゃないんですか?
ずっと……この時を待ってたんでしょう?」
あたしよりも、ずっと長い間片想いを続けていた那月さん。
亜由美さんの幸せを想いながら
きっといつか自分が入り込む隙を待っていたに違いない。
でもやっぱり……
あたしも少しだけ……
那月さんの顔を困らせてあげたいから……
「……那月、さん…」
「え?……──っ!?」
あたしは那月さんのシャツを掴むと
ぐっと背伸びをして、その唇を奪った。