ワケあり!?社内恋愛
「あーお腹空いたー!
ハンバーグ食べたーい!!」
「じゃあ、洋食屋さんに行きましょうね」
「うん!!」
逃げたい昼休みはやけに早く訪れてきて、あたしと亜由美さんはお財布を持って外に出た。
亜由美さんのリクエストということもあって、行き慣れた洋食屋さんへ。
チーズハンバーグが絶品のところである。
「あたし、チーズ!」
「あ、あたしも……」
「チーズ二つください!」
「はいよー」
もうすでになじみとなっている店で、お決まりのように注文をした。
辺りを見渡すと、今日は同じ会社の人はいないみたいだ。
「ってかさー」
店員さんが去って、
いきなりじっとあたしを見据えてくる亜由美さん。
来た……
と心の中で焦る。
「あんた、あたしたちに気ぃ遣ってるでしょ」
その言葉に、つい目を逸らした。