ワケあり!?社内恋愛
「ほーんと失礼しちゃうよねぇ……。
あの時はドラマのように人に告白しておきながらさー。
昨日いきなり何言ってきたと思う?
悪いけど、この前の告白はナシにしてほしい。
だよ?」
「ええ!?」
亜由美さんの口から聞いているにも関わらず、あたしにはそれが信じられなかった。
那月さんはいったい何を考えて……。
「ま、事の発端はあたしの一言なんだけどねー」
「何か言ったんですか?」
「んー……それはまだアンタには秘密」
「ええっ……」
亜由美さんはニヤリとほくそえんでいて、まったくその真意が掴めない。
亜由美さんが何を言ったのかも、
那月さんが何を考えているのかも……。
「ねえ、汐莉」
「なんですか?」
「アンタ、那月のことが好きなんでしょ」