ワケあり!?社内恋愛
 
シャワーを浴びながら
途端に浮かんでくる罪悪感と自分への嫌悪感。


いくら那月さんで弱っているからといって
お酒に飲まれて、倉永さんとシテしまうなんて……。


熱いシャワーを浴びながら
ポロポロと涙が零れ落ちて……


「……バ、カッ……
 自分のバカッ……」


こんな汚らわしい自分なんて、消えてなくなればいいとさえ思った。







「あれ……?」


シャワーから出ると、部屋の中はシンと静まり返っていた。
机の上には、一枚の紙切れ。


【コンビニで何か腹ごなし買ってくる】


という置手紙。


倉永さんはとことん優しい。
こんなあたしに文句言わずにまだ気遣ってくれて……。


「………ごめんなさいっ…」


あたしはそのまま
倉永さんの部屋を飛び出した。
 
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