ワケあり!?社内恋愛
たとえ酔った勢いでも
あの時あった事実は消せなくて……。
たとえ覚えていなくても
それがあった事実はきっと確かで……。
「もう……
遅いんですっ……」
今さら、那月さんのところへ
ほいほいと戻るわけにもいかない。
「それは……
彰……倉永が好きだから?」
分かり切っているように
那月さんはそんな言葉を投げつけてきた。
一瞬ビクッと反応してしまう体。
それを肯定ととった那月さんは、痛々しい笑顔を作ると……
「そう、だよな……。
いまさらだよな……。
ごめん。困らせるようなこと言って……」
あたしの体を離した。