ワケあり!?社内恋愛
 
「結局さ、俺の服も汐莉ちゃんの服も汚れちゃって、このまま電車に乗るのとか無理そうで……。
 俺んちなら歩いて行けるから、そのまま家に連れて帰ったの。

 んで、申し訳ないけど、服もそのままじゃまずいと思って、脱がせて洗濯機に。

 それが、汐莉ちゃんの服を着ていなかった理由だよ」


「……」



穴があったら入りたい、とは
こういうことを言うんだ……。


あたしの心の中は
よかったはずなのに、余計にダメージを受けているようで……。



「す、すみません……」



もう自分が情けなさすぎて
倉永さんの顔すらもまともに見れなかった。




「でも……。

 君を抱こうとしたのも事実だよ」



「え……?」




倉永さんは、まじめな顔をあたしへと向けた。
 
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