ワケあり!?社内恋愛
最終章 一番になりたい
「おか…えりなさい……」
「……汐莉っ!?」
夜、那月さんのマンションの前で待っていた。
那月さんは今日は外出先から直帰だと聞いて、いてもたってもいられず会いに来た。
突然マンションの前で待っていたあたしに
那月さんは当然のように驚いていて……。
ああ、この前と逆だな……。
なんて思った。
「どうした?こんなところで……」
それでも平静を保とうとしているのが分かる。
あたしだって内心、心臓がバクバクだ。
初めて那月さんの告白した時以上に……。
だけど飛び出してきそうな心臓をなんとか抑え
那月さんの顔をじっと見つめた。
「那月さんが……
好きです」