ワケあり!?社内恋愛
 
「それでもいい……。

 あたしのこと、利用してください」



こんなにも、自分が浅ましい人間だったのかと初めて知った。


そしてこんな言葉、
受け入れるような男なんて、最低なはず。


分かっているのに……




「……じゃあ……

 もうどうなっても知らないから。


 お前のこと、これ以上にないってくらい2番目に愛してやる」





彼は、

嬉しくも残酷な言葉を返した。




あたしは彼の2番目。

決して1番にはなれない。




でも……


どうしようもないほど嬉しいと思う自分は
バカなくらい可哀そうな女だ。
 
< 37 / 212 >

この作品をシェア

pagetop