ワケあり!?社内恋愛
「急に変なこと言うのもなんだけど……
高嶺さんって、今付き合ってる人とかっているの?」
「え?」
本当に急すぎて、思わず声を上げてしまった。
まさかこの場所で、こんなことを聞いてくるとは……。
付き合ってる人……。
そう言われて、真っ先に思い浮かんだのは那月さんで……。
あれ、でも……
あたしと那月さんって、べつに付き合っているわけではないんだよね……。
(お前のこと、これ以上にないってくらい2番目に愛してやる)
そう言ってくれけど……
それはどう捉えていいの……?
「あ……えっと……」
「お疲れー。あ、お前らもいたんだ?」
まるで救い船を出すかのように、休憩室に那月さんが入ってきた。
ハッとして、口を閉じる。