ワケあり!?社内恋愛
4章 寂しさ
「汐莉ー。今日あとどれくらい?」
「えっと……30分くらいですかね。
もうピークは過ぎたので」
「じゃあ、飲み行こっか!」
週末の金曜日、久々に亜由美さんからのお誘い。
月初の忙しさも過ぎて、お互いに7時くらいに上がれそうだったので、飲みに行くことにした。
「亜由美さんと飲みに行くの久々ですね」
「そうだよねー。忙しかったし」
「それ以前に、最近ずっと俊之さんでしたもんね」
「あはは…」
あたしの言葉に、亜由美さんは照れくさそうに笑っていて……
今が本当に、幸せな時なんだろうなぁ…って思った。
「さ、残りちゃちゃっとやっちゃおう!」
「はい!」
そのあとは、私語は謹んで、
ささっと仕事を終わらすことにした。