ワケあり!?社内恋愛
誰でもいいって言うわけじゃない。
那月さんだからこそ、あたしは2年もの間、片想いをし続けた。
2番目でもいいと思って、彼にとっての都合のいい女となった。
ピンポーン……
「…はい……?」
夜中に聞こえた、インターフォン。
普段なら絶対に出ない時間だけど、
なんとなく淡い期待をして、それに応対した。
「俺」
聞こえてきた声は、あたしの期待をした人の声で……
「…っ」
「絶対に泣いてると思った」
困った顔で微笑む、那月さんがいた。