ワケあり!?社内恋愛
 
2番目だと言いながら
いつも駆けつけてくれて……


面倒だって言いながら
最後は必ず優しくしてくれる。


だからあたしは
彼から離れることが出来ない。




「亜由美さんの部屋……。
 上がったんですか……?」

「まーな。
 でも胸が痛んだだけ」

「え?」


抱きしめられたまま、気になっていたことを尋ねると、
返ってきた言葉は予想外の言葉で……。



「ほら、同棲してるからな。

 ペアものばっかの部屋。
 あげく寝言で、彼氏の名前呼んでるし」


「……」



悔しそうにそんなことを言う那月さんに、
ほっとしてしまうあたしは、やっぱり心が狭い女。
 
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