ワケあり!?社内恋愛
 
どうしよう……。
倉永さんの気持ちは、確かに嬉しいけど……


でも……



「そんな固くとらないでよ」



それを察したように、倉永さんがオムライスを一口すくって微笑んだ。


「高嶺さんが那月の傍に気軽にいるのと同じように、
 俺も単純に高嶺さんともっと仲良くなりたいだけだからさ。

 那月と両想いになれたと思ったら、ちゃんと身を引くつもりだよ」


パクリと口に含んで、「あちっ…」と慌てる様を見せる倉永さん。

せっかくカッコいいことを言ったのに、それのせいで全部意味がなくなってる。


だけど……



「……責任、取れないですからね」

「いいよいいよ。そんなの。
 高嶺さんに何か押し付ける気ないし」



ほんのちょっとだけ、倉永さんといる時間も楽しいのかな……。
なんて期待ももつ自分がいた。
 

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