ワケあり!?社内恋愛
 
「亜由美さん?」


急に黙ってしまった亜由美さんに、不思議に思って顔を覗き込む。

亜由美さんはバツが悪そうな顔をしていて……。



「それが、さ……。

 つい、やっちゃったんだよね……」


「え……?」



顔を上げて、何とも言えない困った顔をあたしに向けている。



「酔った勢いっていうか……
 酔い過ぎてて勘違いしたっていうか……




 キス。


 那月と」





その言葉に、今度こそあたしは
呼吸をすることを忘れた。
 

< 95 / 212 >

この作品をシェア

pagetop