ワケあり!?社内恋愛
「亜由美さん?」
急に黙ってしまった亜由美さんに、不思議に思って顔を覗き込む。
亜由美さんはバツが悪そうな顔をしていて……。
「それが、さ……。
つい、やっちゃったんだよね……」
「え……?」
顔を上げて、何とも言えない困った顔をあたしに向けている。
「酔った勢いっていうか……
酔い過ぎてて勘違いしたっていうか……
キス。
那月と」
その言葉に、今度こそあたしは
呼吸をすることを忘れた。