消えた玉むし
ごー とぅ べっど
時には性欲すら覚えてしまうのだった。
目の眩むような画面の中に、
私は妄想を抱いて溺れるしかなかった。
妖しく光る其れは偽りであるのに、
私は画面(なか)に入り込んでそれがまるで真実だと思い込む。
妄想に耽る私の脳は、
いつしかこのことで一杯になってしまった。
机に隠してあった、私の快楽を誘(いざな)うものが、
虚しくベッドの上に置かれる。
窓の外には、明かりに誘われてやってきた白い蛾が、
鱗粉を撒き散らしながら飛んでいた。
H嬢 ≫沁 こんばんワ
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