桜が咲く頃～初戀～
その日、1日は3人でテレビを観たり彩未はドリルを香奈と一緒にして、おばあちゃんは彩未のピンクのマフラーを編んで過ごした。

夕方になって圭亮から香奈にメッセージが入り東京に着いた事を知らせた。

香奈は何だかホットしたような切なくなったような気持ちにはなったけれど。圭亮からのメッセージは本当に嬉しい気持ちにさせてくれていた。

それから2日過ぎた朝早くにおばあちゃんの家に紀子と良幸がやって来た。

車から降りた良幸はまだ腰が痛いのか？紀子が荷台から降ろして来た車椅子に座って紀子に押されていた、彩未はそれを面白がって良幸の車椅子を押したりしていた。

久しぶりに良幸を見た香奈は気まずい気持ちが大きな不安にさせて胸が苦しくて堪らなくなり声をかけられずにモジモジしていると、おばあちゃんが

『早う来たねー』

と紀子と良幸に声をかけながら優しいシワシワな顔で笑って近づいて行った。
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